2020年度は教育も研究もすっかりオンラインがスタンダードになった。もちろん、秋学期には一部は対面の授業として再開された。しかし、受講生に問いかけたところ、既に下宿先を引き払っていた学生もいたこともあって、対面授業で実施した授業も、いわゆるハイブリッド方式で実施した。厳密に言えばハイフレックス型と呼ばれるもので、対面(教室)・同期オンライン(ライブ配信)を組み合わせ、さらに非同期オンライン(アーカイブ配信)での受講も学生には選択できるようにした。
今日は午前中、そうした授業と平行して取り組んだ実践的研究として、多文化交流企画の運営スタッフを担った学生たちのフォーカスグループインタビューを行った。3名の教員が4名(当初は5名の予定)に対して、スタッフとして参加・活動を継続した背景、運営に携わる上で工夫したことと改めて自分の特徴・特性として気づいたこと、今後の多文化交流のあり方と自らの姿勢について伺った。約2時間にわたるZoomでのインタビューであったが、約3ヶ月にわたるオンラインでのコラボレーションに対し、4人がそれぞれに丁寧なまなざしを向けていたので、実に充実したフォーカス(共通の焦点を当てた)グループインタビューとなり、結果の一部は2月末に開催される国際ボランティア学会の年次大会で発表の予定である。
午後は馴染みの鍼灸院に凝り固まった身体を預けた。長らく通っていると、どこがどう、という説明をしなくても、施術を始めていただける。施術を終えて次の予約を入れて失礼するのだが、果たしてそれまでの予定にどう向き合っていくかを確認する機会ともなっている。次は3月の8日に予約を入れたので、上記の学会の他、いくつかの話題提供と、月末に締切の原稿提出が滞りなく終わっているはずである。
鍼灸院の後、久しぶりに衣笠キャンパスに足を運んだ。それこそ、会議もまたオンラインばかりで、郵便物が貯まってきているためである。アカデメイア立命21の改修工事のため、昨年に個人研究室が引っ越しとなったため、今は郵便物が届くサービスラーニングセンターの事務室の入る建物(有心館)と個人研究室のある建物(尚学館)は隣接しているので、至便な環境にあるものの、授業も一段落したこともあって久々に訪問するオフィスでは、画面越しやメールばかりでコミュニケーションをしていたスタッフの皆さんと少しだけではあったが会話を交わした。帰り道、キャンパスで過ごす人はまばらな中でも、腐葉土は熟成を重ねている様子に目を向けつつ、夜は自宅にて依頼されていたある学会誌の査読を行った。
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