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2021年2月23日火曜日

キーピッチに見るデザインのバランス

人と比べるものではないかもしれないが、比較的モノフェチな方だと思う。もちろん、量が重要なのではなく質が重要であり、単に値段が高ければいいわけではなく安ければいいわけでもない。いくつかある要素の中でもデザインは良いモノであるかどうかを左右する重要なものの筆頭であると捉えている。

デザインという言葉は有形のものに対してのみ使われるものではない。実際、現在はコミュニティデザインやコンセプトデザインなど、広い分野で、また無自覚のうちに無形のものに対してもデザインという語が用いられている。それは建築を意味するアーキテクチャがコンピュータの世界でも用いられていることにも通じた観点であろう。理想的な世界をどうつくりあげるか、そこにはメッセージやストーリーが不可欠である。

今日は最近導入した新たなモノのコンセプトデザインとプロダクトデザインに向き合うこととなった。iPad AirとMagic Keyboardとの組み合わせである。もともとキーボードも、さらにはスタイラスと呼ばれるペン型の補助デバイスさえも不要とされてきたものが、スマートフォンの普及によって、改めてパソコンとの棲み分けと共存・共生のために、マルチな使い方が提案された結果であろう。この組み合わせはパソコンの代替や併用の可能性を拓くものであるとはいえ、キーボードだけで操作が完結しないこと、さらに日本語版のキーボードではリターンキーに近いキーの幅(キーピッチ)が崩れていることが悩ましい。

そんなことを視覚的かつ触覚的に体感しつつも、今日はパソコンで月末に機会を得ている国際ボランティア学会の発表資料を作成した。以前は慣れ親しんでいたはずのMicrosoft PowerPointを久しぶりに使ったものの、今やAppleのKeynoteばかりを用いているため、些細なことに苦労を重ねることとなった。結果として、Keynoteで作成してからPowerPointに書き出して微修正し、3人の連名による共同発表のスライドに担当部分を追加した。ふと、Macでは出されることがなかったPanasonicのLet's Note M32やR6など、A5サイズの機種を使いつつも、結果としてキーピッチの崩れなどが視覚的・触覚的に気になって、Appleに戻したときのことを思い出した。


Designed in Apple in Californiaゆえ英語版のキーピッチは11インチモデルでも不変なようです
(Nikon D40, Micro 40mm, f/3, 1/10, ISO400)


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