とはいえ、京都の冬は寒い。それは現代のマンション住まいでも如実に感じる。二重窓、ペアガラスのサッシ、外張り断熱、そうした建築工法は年々進化を遂げているはずだが、特に打ちっぱなしマンションでは、鉄筋コンクリートの躯体自体がまちの寒さと一体化して、底冷えの京都で住んでいることを痛感させられることがある。かつて、土木工学を専門としていた時代に耳にした強・用・美(ローマ時代に活躍した建築家のウィトルウィウスによるとされる)のそろった建築は、なかなか容易にはもたらされないということの実感でもある。
今日は夫婦そろって在宅勤務だったので、ランチはテイクアウトで済ませた。予約の時間から少し早くお店に着いたのもあって、少々店頭で待たせていただいたとき、石油ストーブの上に加湿用の平鍋が置かれていた。燃焼することで暖を取り、その熱で水を沸騰させて湿度を保つという、化石燃料の二重利用である。厳密には京町家とは言えないが、わりと古い木造建築ということもあって、こうした工夫で快適さが保たれている。
そんなランチの前には2つのZoomミーティングだった。一つは来週の国際ボランティア学会での発表の打合せで、もう一つが立命館SDGs推進本部によるリーフレットの内容調整だった。ランチ後は立命館大学サービスラーニングセンター関係の調整事をしつつ、いよいよ翌日に迫った大学コンソーシアム京都のFDフォーラムの資料確認と、国際ボランティア学会の役員としての素材確認、さらには来週月曜日の科研費で採択された研究のミーティング資料の準備と、立て込んでいた。結果として、来週月曜日の資料準備は完了しえず、研究分担者の皆さんの顔を思い浮かべながら、段取りの悪さを恥じた。
かつてアラジンのブルーフレーム(16型)を使用していた頃を想起
(Leica M9-P, 35mm, f/3.4, 1/8, ISO400)
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