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2017年12月29日金曜日

セルフの文化

いよいよ年末である。それぞれに、新しい年を迎える支度が進められているようである。デンマークでは年末に花火をする習慣があるようで、自宅の周りでも夕刻になると花火を上げる人たちが徐々に増えてきた。このままだと、大晦日にはどんな賑わいとなるのだろうか。

今日は朝から何かをこする音が家の中に響いていた。何の音か気になっていたものの、昼に外出をした際に、ご近所さんの家の前の様子を見て納得した。どうやら、家の改修を始めたと思われる。足がお悪いのか、以前にも自作と思われるスロープがつけられた家で、今回は室内に何か棚か何かを作るために、木材を加工しておられた。


昼からは、いつものスーパーへの外出だった。スーパーへは心理学科が入る基本棟の近くを通る。さすがに今日は学生の出入りもないように思われた。講義室の多くにもカーテンが閉められ、静かに新しい年を迎えつつある。

スーパーに入ると、少し前にはクリスマスの飾り物などが目に飛び込んできたものの、お菓子や衣装など、今日は新年に向けた品々にその姿を変えていた。それを横目に、まずビール瓶とアルミ缶とペットボトル(デンマークではかなりデポジットが行き届いていて、スーパーが回収拠点になっている)を割引クーポンに替え、早速セルフレジで使った。家のDIYも含め、自分でできることは自分でする、という思想が浸透していることが、ささやかにうらやましい。自宅への帰り道、年明けにはグループで取り組んだプロジェクトの試験(メンバー合同による口答試問)があるため、きっと、新年2日くらいからは学生たちがまた集うのだろう、と想像しつつ、日本に帰ってからは逆にカルチャーショックを受けるかもしれない、などと思いを巡らせている。