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2013年8月11日日曜日

感謝の重ね合わせ

台湾・淡江大学と立命館大学による学術交流フォーラム「TRACE2013」も、昨日のクロージングダイアログとフェアウェルパーティーを無事終えたことで、本日のエクスカーションを残すのみとなった。エクスカーションというと大層に聞こえるが、要するに、観光である。淡江チームが16時15分出発予定の仙台空港発の直行便で台北に戻るため、朝7時半にホテルを出発し、松島へと向かうことにした。今日もまた、学生たちの主導による企画なので、我々スタッフは、その流れに乗るばかりである。

松島へはJRで出かけた。2泊させていただいたホテルのご厚意で、立命チームの荷物は夜まで預かっていただくこととなった。淡江チームは松島海岸駅から仙台駅経由でそのまま仙台空港アクセス線で空港へと向かうため、改札内のロッカーに預けることにした。集合時間に10分ほど遅れた学生もいたのだが、荷物の段取りが順調に進みそうで、喜んだのも束の間、仙石線の宮城野原駅付近で発生した人身事故により、運転を見合わせているとのアナウンスが構内には流れていた。ただ、朝6時代の事故から2時間弱で運転再開となり、ホームに着くと程なく入線してきた列車で、松島海岸駅へと向かうことができた。

松島では、金銭面での配慮もあってか遊覧船には乗らず、伊達政宗ゆかりの観瀾亭から景色を眺め、拝観料に含まれている松島博物館の展示を見て、五大堂をお参りし、瑞巌寺の境内を散策して、円通院へと足を運んだ。途中、地元アイドルらしき集団に出会い、観瀾亭から遊覧船乗り場を経由して五大堂までは、奇しくも同じ道筋をたどった。後で調べると、「みちのく仙台ORI☆姫隊」というユニットだそうだが、何とも、その立ち居振るまい(正確には、立ち居振る舞わせられ)に釈然とせず、「震災復興支援アイドルユニット」としてのプロデュースのされ方に、いささか疑問を覚えてしまった。その一方、円通院でガイドをされている色川晴夫さん(後で調べたところ、松島町議会の議員でいらっしゃるとが判明)は、台湾から来たメンバーがいることがわかると、説明を差し置いて、支援への感謝を述べられ、また別の季節に伺い、お目にかかりたいと感じた。

昼食は円通院のお隣、洗心庵さんでいただいた。後に携帯電話を置き忘れたことを、松島空港にて気づくことになるのだが、淡江チームと立命チームが一緒に食事をいただく最後の機会ということもあり、仙台名物の牛たん定食をつつきながら、楽しい時間を送ったようだった。そして仙台空港で涙の別れとお見送りをした後、学生チームとスタッフは分かれて、20時発の夜行バス出発までの時間を過ごすことにした。ちなみに我々スタッフは仙台駅3階の北辰鮨 さんで立ち食いのお寿司をいただいて、少々お茶をして、19時15分のホテル集合に、心地よい気分で戻ったのであった。

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