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2015年4月4日土曜日

に合うリズム

新年度最初の週末は大きな予定もなく過ごしている。あいにくの天気で桜を楽しむのもこの週末限りとなりそうだ。そこで妻を街中に送るついでに、カメラを片手にまちに出ることにした。しかし、車で移動したのは失敗だった。

この時期に限らず、やはり京都は観光地である。岡崎の疎水沿いの風景が素敵だろうと向かってみると、案の定、大勢のひとだかりができていた。加えて周辺の駐車場も満車、道路も渋滞であった。逆に言えば、色とりどりの木々を車窓から眺めることができた。

既に満開を過ぎた桜ということもあって、時折吹き抜ける風は、その花びらを道路へと舞い散らせていく。木々の下を一定のスピードで駆け抜けることができれば、それは桜のトンネルとなるところである。しかし、動きの止まった路上で迎える花びらは、まるで桜のシャワーのように感じられた。少し情緒的に語ってしまっているが、うららかな春を感じたことには相違ない。

渋滞を抜け、再び信号で止まると、フロントガラスに花びらが一枚だけついていた。途中までは車で来なければよかったと思っていたが、その場面に出会えただけでもよかったことにしよう。その後は喧噪のヨドバシカメラでカメラ用品を買い、馴染みのお店で夕食をいただき、既に祇園祭のお囃子の練習が鳴り響くまちの情緒を感じ、帰宅した。何となく、レンジファインダーのカメラを使うリズムは、京都のまちを歩いて楽しむテンポと合っているのだろうと思い、次のまち歩きの機会に思いを馳せている。


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