ブログ内検索

2016年10月9日日曜日

生まれる支え合いの輪

 学会を抜けて現場に、などと記すと、何か悪いことをしているようだ。しかし、今日は現場に行かねば、と決意して出張している。ちなみに立命館大学では出張命令決裁書を作成する必要があるが、資料収集、ゲストスピーカー、研究発表、学会一般参加、そして例に漏れず、その他がある。今回は資料収集と研究発表の合わせ技の出張である。

 今日の現場は熊本県西原村だ。熊本地震以降、概ね月1回の頻度でお邪魔してきた。とりわけ立命館災害復興支援室による支援として5月12日には7名、6月4日〜5日には17名、7月9日〜10日には5名でお邪魔し、農業を通じた生活再建のお手伝いを重ねてきた。大学院の後輩、兵庫県立大学の宮本匠先生の電話での呼びかけに応え、震源地の益城町の隣に通ってきた。

 今日は5月6日に開設された西原村農業復興ボランティアセンターを発展解消して立ち上がった西原村百笑応援団の設立にかかわり、農家さんらによるボランティア感謝祭が行われた。朝から芋掘り、午後からはパーティーだ。急な開催もあって、過去に参加した立命館の学生は1名に止まった。ただし、岡山大学におられる旧知の仲間、新潟・小千谷の塩谷に関わる学生、もとよりお世話になった農家さんたちと交流を重ねた。

 約半年、ボランティアは延べ2,500名を超えたという。前日には阿蘇山も噴火した。町長も農協の組合長も「負けない」と挨拶で述べた。これからも距離を越え、心を寄せて、支えの輪の中にいたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿