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2016年10月8日土曜日

学会なる研究者コミュニティ

 研究者には学会というコミュニティがある。学術会議の略が学会であり、狭い意味では内閣総理大臣の所轄による日本学術会議の協力学術研究団体が学会に位置づけられる。要件を満たせば協力団体となるものの、全ての学会が協力団体となっているわけではない。むしろ、例えば江戸時代をはじめ町人学者という言葉で呼ばれる方々がいるように、市井の研究家らの類い希なる集団も多々ある。

 私もまた、いくつかの学会に所属している。初めて所属したのは日本環境教育学会であり、大学4回生の時に横浜国立大学で開催された第8回大会での発表が学会デビューであった。当時の指導教員である笹谷康之先生が「大学院に進学を希望しているなら、学会で発表せよ」という方針であったためだ。その時は学会の作法も知らず、ただただOHPを駆使して発表した。

 学会デビューから約20年が経った。発表もプロジェクターの使用が前提となり、国際学会などでは密な出会いと対話のためにポスター発表が効果的ではないかといった知恵もついてきた。今、国際ボランティア学会日本グループ・ダイナミックス学会の理事もさせていただいている。国際ボランティア学会では年次大会の長も経験した。

 今日は私のメイン学会、グルダイ学会の理事会だった。発祥の地、九州大学での年次大会を前に、である。院生の減少傾向ゆえ、財政は明るくないが、学会誌への関心の高さが明らかだった。終了後は一路、熊本へ足を伸ばした。

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