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2016年10月10日月曜日

いざ研究モードへ

 再び九州大学に戻ってきた。日本グループ・ダイナミックス学会の第63回大会である。午前中のショートスピーチ「災害」に当たっていた。「被災地の定点観測における学習と活動の相即への身構え」と題した大阪大学の高森順子さんとの共同発表だ。

 この3年、グルダイ学会では「参加型学習を通じた災害経験の伝承に関する実践的研究」に通し番号を掲げて発表してきている。被災された方が遺した神戸の被災と復興過程の組写真に対し、その地を訪れて現在の様子を再撮影するという実践に、初年度は減災学習としての意義をまとめた。昨年度は当人が継続しえない活動を継承する意義に迫った。そして今年は、活動と学習の枠組みが定まる中でどのような工夫が求められるのかをまとめた。これらは私が筆頭者の共同研究発表であり、高森さんが筆頭の研究では別の観点が置かれている。

 今回、フロアから重要な示唆を得た。特に、京都大学の矢守克也先生から、である。端的には「語り部などのストーリーによらない伝承として、その深層に迫るべし」という具合に、だ。robustという単語も用いられた。また関西大学の近藤誠司先生からは「活動と学習の目的が共にハイブローなところにある」と前提の問い直しを頂いた。

 あいにく私大教員の宿命で夕方には授業で京都に戻っている必要があった。もっと示唆をいただけそうだったが、残念だった。とはいえ少人数だが深いセッションだった。いざ研究モードへ、である。


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