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2016年10月4日火曜日

授業の勘を取り戻さねば

 前期と同じく、火曜日は立命館大学衣笠キャンパスで4コマの授業が続く。前期は4限が空きコマで、前半と後半というようなペースメイクができたが、後期は3限から6限まで、6時間ぶっ通しである。とはいえ、サービスラーニング科目ということもあって、ただただ語り続けるだけではない故、可能なのだ。

 3限と5限は「シチズンシップ・スタディーズI」という科目のチーム別会議である。これを立命館ではコアタイムと呼んでいる。学生たちには「部活動の部室のように活用を」と呼びかけている。学生が自らの立場を「学生」ではなく「生徒」と呼ぶことが多いのも、こうした比喩が響く理由なのかもしれない。

 一方で4限と6限は、教員の導きのもとで、受講生が主役となっていく授業である。4限は「現代社会のフィールドワーク」であり、15回のうちの半分を、グループで現場で問いを深めていくというものだ。6限は予め設定した課題から問題を抽出し、社会実験を重ねながら解決の糸口を探る「ソーシャル・コラボレーション演習」である。

 4限の講義の感想で、「話が長い」「抽象的」という批判が寄せられた。釈明するなら、「前回の代講内容を紐解きつつ、全体の流れを説明する必要があった」「方法論なら参考書に指定した本に書いてある」などだが、純粋に楽しんでもらえなかったのは、私の力不足である。そこで、6限は15人の連帯感を高めることに努めた。事実上の1週目、授業の勘をつかみたい。

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