正月と言えば○○初め、だが、今日から2つのものを使い始めることにした。ただ、買ったのは今日ではない。が、三が日も明けたので、今日を起点とすることにしたのだ。とはいえ、それぞれを本格的に使うのは、週が明けてからと思われる。
一つは靴である。長らく、ビジネスシューズはTrippen、スニーカーはオニツカタイガー、といった具合に贔屓のメーカーを決めてきたが、最近は目的に対応した機能を鑑み、選択の幅を広げるようにしている。今回は、1月末から2月にかけて連続する出張にあわせて、ゴアテックスを採用した完全防水のショートブーツを購入することにした。ちなみにメーカーはアサヒで、トップドライシリーズのTDY38-35という品である。
もう一つは鞄である。自他共に認めるモノフェチということもあり、こちらもまた贔屓のメーカーを決めており、長らくビジービーバーのものを選んできた。今も同社のものを愛用しているが、それとあわせて、ここでも防水に配慮してORTLIEB、丈夫さと経年使用の観点から一澤(信三郎)帆布、さらにはものづくりに際しての物語に余りあるマザーハウス、そしてこの1年ほどはデザインと品質からEasternShapeの「Forca」を常用してきた。が、今回、約1週間をかけての海外調査に出かけるということもあって、容量と機動性と安全度から、これまでにはないものを選ぶことにした。吟味の結果、新しい相棒はスーパーコンシューマーの「ひらくPCバッグ」となった。
大学に入り、学部生の頃には建設・土木系に身を置いていたということもあり、建築系の講義もいくつか受講したのだが、あまり真面目に授業には出なかったものの、ものづくりにおいては「用・強・美」が重要である、というフレーズが、今でも胸に響いている。この3点は、古くはローマ時代にウィトルウィウスという建築家によって著された、現存する最古の建築理論の書物に残されたいるという。「utilitas:用、firmitas:強、venustas:美」といった具合に並べられてもピンと来ないが、使いやすくて、丈夫で、綺麗なもの価値があることは、時代を越えても不変であろう。そして、それらを兼ね備えたものは、ただ所有するだけでなく使用してこそ、より価値が高まると捉えることにして、単に荒く使う乱用ではなく、きちんと使い続ける愛用に努めていくことにしたい。
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