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2017年8月22日火曜日

はじめてのレイキャヴィーク

明日からの国際総合防災学会のため、アイスランドのレイキャヴィークへと移動した。国際総合防災学会という日本語訳が付けられているが、国際学会である。国際学会というのは国際的な学術会議ということであり、通常は英語が標準言語として用いられる。したがって、正式名称ではthe International Society for Integrated Disaster Risk Managementである。

そして学会名の略称は「IDRiM」で、「あいどぅりーむ」と呼ばれている。これは防災が行き届いた世界を「私(I)」は「夢(dream)」見るという、発起人の一人であり、昨年まで長らく会長を務めた岡田憲夫先生による洒落のようだ。今年で8回目の開催で、私は2004年、2005年と参加し、今年が3回目である。


2004年10月のカナダでの大会がIDRiMへの最初の参加だったが、あのときは帰路に難儀をした。出国日の早朝、ホテルから向かうタクシーが迎えに来てくれなかったのである。というのも、到着日に空港からホテルまで乗ったタクシーの運転手がアルメニア人で、「自分は生まれて初めて日本人に会うから、あんたが私にとっては日本の外交官のようなものだし、あんたにとっては私がアルメニアの外交官のようなものだ」と言ってもらえたので「じゃあ、帰りの日もあなたに送ってもらいたいから、迎えに来てくれ」と頼んだものの、予定時間から30分経っても迎えは来ず、結果として予定していた便に乗ることができなかったのだ。ちょうど帰国日の夕方から夜にかけて、立命館大学サービスラーニングセンターの創設10周年の記念イベントがあったものの、あえなくキャンセル、関係各位に大変な迷惑をかけてしまったことをよくよく思い出す。

あれから3年、昨年はイランのイスファハーン(Isfahan)での開催だったが、石巻専修大学での日本災害復興学会と重なったため、そちらを選んで不参加だった。ちなみにカナダでは学会会場のウェスタンオリエント大学(University of Western Ontario)からホテルまでタクシーで移動した際、イラン人の運転手が「黒澤映画が好きで日本のことに興味を持ったんだが、なんで日本はあんなに貧富の差が集落ごとに激しいのか?」と尋ねられたことも思い出の一つである。はてさて、今回はどんな出来事が起こるのやら、楽しみである。ともあれ、今日のところは日本からやってきた共同発表者の堀江尚子さん(くさつ未来プロジェクト)とも無事合流でき、明日からの大会を滞りなく迎えられそうである。


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