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2017年9月3日日曜日

城と森と洞窟と

南ドイツの旅も最終日である。チュービンゲンで過ごす2日目の朝は、シュツットガルトよりも穏やかなように思われた。決して、日曜日だからというわけではなく、まち自体が落ち着いているのだろう。ただ、10時過ぎから5分以上、まちじゅうの鐘が鳴り響いたのは日曜日ならではではなかろうか。

11時のチェックアウトの後、ホーエンチュービンゲン(Hohentübingen)城に再訪した。チュービンゲンに着いた日にも足を運んだものの、チュービンゲン大学による古代史の博物館を鑑賞する時間がなかったためである。この博物館は化石等の収集で有名なようだが、開催中の特別展「人類の起源」を興味深く味わった。とりわけ、8週間にわたって石器時代の暮らしを現代に実験してみたドキュメンタリーは、ドイツ語がわかればより深く楽しむことができただろう。


その後、13時に待ち合わせで、立命館大学に留学していたクリスさんの運転で、チュービンゲンから更に南のゾンネンビュールにある鍾乳洞、ネーベルヘーレ(Nebelhöhle)に連れていってもらった。家族で訪れる方々は入口近くの遊具で、高齢者のグループはハイキングを、それぞれ楽しんでいるようだった。4.5ユーロの入場料を払うと、先人の探険によって発見された奥深い洞窟で涼んだ。日本の鍾乳洞であれば例えば「竜の口」などの命名の上で看板が置かれているものが多いように思うが、こちらではライトアップ止まりであった。

その後は鍾乳洞横のカフェでおしゃべりをした。それぞれの家族のこと、これからの仕事のことなど、話題は多岐にわたった。そして再会の約束をした上で、シュツットガルト空港まで送ってもらった。帰りはアムステルダム経由にて日付が変わる前に帰着し、初めての南ドイツを想い起こしつつも、「やっぱり家が落ち着く」というデンマークでもまた月並みな感覚に浸るのであった。


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