ブログ内検索

2017年9月18日月曜日

バックパック一つだけで

中学校のとき、米米CLUBによる『浪漫飛行』という楽曲がヒットした。JALのCMソングに用いられたのが、今でも強く印象に残っている。そしてカラオケボックスが各地にでき、当時人口8万人あまりの我がふるさとにも、何件かが営業を始めていた。既に何件かは営業を終えてしまったが、帰省の折には、グループごとに馴染みの店を決めて利用していたことを思い出し、懐かしむことがある。

そして確か高校の修学旅行の際、『浪漫飛行』の歌詞にならい「トランク一つだけで」旅に出たいと思い、浜松の繁華街の一つ「モール街」にあったカバン屋さんで、トランクを購入した。お年玉をつぎ込んで買ったようにも思えるのだが、決して使い勝手がよいものではなく、加えて取っ手部分の金具がすぐに壊れてしまい、ホームセンターで調達したもので修理しながら大学生になっても使っていたように思う。何人かの友人たちからは「寅さんのようだ」などと言われていたが、マセたガキだったと、今になって思う。そして、見かけだけでなく強度や機能もまた大事だということを、経験知として得る機会になっていると思われる。

今日は夜の便でアムステルダムへと向かった。そこからまずは韓国のソウルへ、そして福岡へと飛ぶ。20日から久留米で開催される日本心理学会での発表のためである。昨年、日本心理学会2016年度第1回「災害からの復興のための実践活動及び研究」助成をいただいたため、その成果発表のためである。

学外研究中ということで来年度に発表する、という選択肢もあったのかもしれないが、せっかくの実践的研究であるため、早めに成果を発表しようと決意した。また、今回は関西には戻らず、金曜日の夜の便で戻ってくるため、本当に短い一時帰国である。それゆえ、トランク一つならぬ、バックパック一つで帰国することにした。それでも、きっと帰国時には、日本で調達した食品などを詰め込んで戻ってくることになるだろう。



0 件のコメント:

コメントを投稿