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2017年9月30日土曜日

巧みで遅くなるよりも拙いながらに速く

仕事ができる人の定義は、人それぞれだろう。いつのことか忘れたが、少なくとも同志社に勤務していた時代に、「巧遅は拙速に如かず」を学生たちには説いていた。この教えは、元を辿ると孫子によるという。文字通り「たくみで遅いものよりも、つたないながらも速い方がよい」という意味である。

もちろん「速ければいい」わけではない。ただ、いくら良いものでも、あまりに時間がかかってしまっては、悪影響をもたらす。それこそ、この言葉が兵法を説いた孫子から来ていることを思えば、戦略にこだわりすぎて戦いが長引いてしまえば、結果として大きな被害を被ることが予測できるだろう。言わば「策士策におぼれる」の構図がもたされる場合もあろう。

今日は文字通り拙速かもしれないものの、800字の原稿を朝一番で記し、送付した。先般承諾の返信をした際に伺った文字数が伝えられたメールへの返信として、である。来る11月23日に、同志社大学大学院総合政策科学研究科で、ソーシャル・イノベーション研究コース(当時)が設置されて10年を記念する催しが開催されるため、幹事の現役生からメッセージを求めていただいたのだ。歴代の教員は私を除いて全員参加とのことで残念なのだが、その分、思いを言葉に乗せてみた。

その後は4月に参加した、サービス・ラーニングの専門書の翻訳仕事にあたった。集中中して取り組むことができたため、10月2日の締切を前に仕上がることができそうだ。そこで明日はちょっと遠出をしようと、デジタルカメラのバッテリーを充電して、備えることにした。加えて、後々の整理のために、時間あわせも行い、これまた拙速な準備で寝床についた。


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