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2018年3月17日土曜日

デンマーク最古のまちへ

リーベにやってきた。南デンマークの西に位置するまちである。オールボーからは1度オーフスでエスビャウ(Esbjerg)行きに乗り換え、エスビャウの手前のブラミン(Bramming)でさらにローカル線に乗り換えると、その終点がリーベであった。朝8時3分発の列車に乗り、リーベに着いたのは13時2分と、約5時間の列車の旅だった。


リーベの駅に降りると、あまりの寒さに参ってしまい、目の前にあったヴァイキング博物館(Museet Ribes Vikinger)に、吸い込まれるように入った。ドイツに近いこともあって、展示はデンマーク語とドイツ語、そして一部が英語でなされていた。西暦705年から865年にかけてのまちの建設の様子、埋蔵文化財などの発掘品、800年ごろのリーベの交易文化(マーケット)の様子や1500年(ごろ)の9月の大聖堂建設時の様子の原寸模型、1850年の大火によって被害を受けたガラスなど、歴史博物館としての展示に加え、こども向けのルーン文字(Runealfabet)の体験学習コーナー、ホルステブロー(Holstebro)博物館による「航空考古学(Aerial Archeology)」の観点からの「穀物の歴史」の企画展もあった。


ヴァイキング博物館で1時間半ほど過ごした後、40分ほど街歩きをした。デンマーク最古のまちということもあって、目を引く建物も多い。リーベの大聖堂(Ribe Domkirke)は、リーベから北・中央ユラン地方にあるヴィボー(Viborg)の大聖堂と、シェラン島(Zealand)にある世界遺産として知られるロスキレ大聖堂(Roskilde)と並び、デンマークの三大聖堂と位置づけられているという。リーベの大聖堂は王直属の司教であるベネディクト派コルビー修道院のアンスガーによって西暦860年ごろに建設が進められ948年には主教(ビショップ)が置かれて大聖堂となり、石造りのものは1110年から1134年に建設、現在のものは1150年から建築されたものから改築が重ねられたものだという。


大聖堂では16時からオルガンとトランペットとチューバのトリオによるコンサートが催されると案内されていた。ただ、そちらは鑑賞せず、宿にチェックインして、少し早めの夕食に備えた。1581年の建物をホテルにされた宿の新館(とはいえ、1840年)で、最近リノベーションされた方に泊まらせていただいた。観光地として人を迎えているためか、会う人会う人が気さくに声をかけてくれるまちで、気質の違いを実感した。



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