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2018年3月22日木曜日

来たときよりも整えて

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったものである。お彼岸は太陰暦(太陰太陽暦)でも太陽暦(グレゴリオ暦)でも同じ日が定められる。秋分も春分も、太陽の位置で定められているためである。太陽の動きが寒さや暑さを左右する、と考えるのは短絡的すぎるのかもしれないものの、北欧のデンマークで暮らしてみても、暑さと寒さの変わり目は、秋分と春分の日に近いというのが、肌感覚で実感している。

一方で、デンマークでは太陽の動きから定められる春分の日から、イースター(Påske)の日が決まる。いわゆる復活祭のことである。春分の日の後の最初の満月の次の日曜日とされているため、ルーテル教会(ルター派)を国教とするデンマークでは2018年は4月1日の日曜日がイースターである。そして、イースターから3日前の木曜日は最後の晩餐を記念する洗足の日でお休み、金曜日はキリストの受難を偲ぶ聖の日でお休み、そしてイースターの翌日は復活を祝ってお休み、となる。

2017年のイースターは4月16日だった。ちょうど、イースター休暇の始まる1日前、4月12日にオールボーを発ち、日本に一時帰国した。4月13日に、立命館大学大阪いばらきキャンパスにて、平成28年熊本地震から1年を前に、映画「うつくしいひと」の上映とトークの企画を立てたためである。当初の予定では1日前に発つはずが、バスの車内にパスポートを置き忘れる(そして、翌日に見つかる)という事件のために、出発が1日ずれたのであった。

あれから間もなく1年、今日は手をつけてこなかった大工仕事を行った。以前の入居者の方が雑に使ったのか、バスルームの棚に使われているバーチクルボードが水によってへたっていて、直立しない状態になっていたのである。そこで、4月の一時帰国の際にいくつか金具を調達し、補強することを思い立ったのであった。時を経て今日、来たときよりも整え、納得して帰国の日を迎えることができそうである。




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