3連休の最終日は「成人の日」の休日である。いわゆるハッピーマンデーの制度が導入されて久しい。調べてみれば、1月15日に固定されていたのは1999年までだった。よって、1月15日に成人の日に祝われた私は、そもそも1月15日がなぜ成人の日とされているのかに関心を向け、その意味を理解する機会を得ていたように思う。
近代化の進展を通じた家族関係の変化もあって、最早「元服」という儀礼を継続している地域は少なく、説明すら困難な人も多いだろう。かく言う私も、元服と成人の日との関連について一定の説明はできるが、きちんと説明しきる自信はない。ただ、新潟県中越地震で大きな被害を受けた小千谷市塩谷集落の復興や振興に携わるようになり、「塞の神」と呼ばれる年中行事への参加を通じて、1月15日と小正月との関連については説明ができるようになった。
今日は午後から立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)に向かった。2022年度、2030年を目標とした学園ビジョン「R2030」に基づく「R2030推進のためのグラスルーツ実践支援制度」に採択されたプロジェクト「地域在住外国人支援を通した多文化サービス・ラーニング授業の開発・検証」(代表:北出慶子・文学部教授)のメンバーとして、お世話になった地域の方々との座談会のためである。ただ、昨日からの咳が気になって、自家用車でOICに向かったところ、周辺道路が大混雑していた。そして、いよいよキャンパスに近づくと「20歳のつどい」という看板を持った方々が多く、混雑の理由に合点がいった。
そもそも本日の朝は滋賀県草津市の「20歳のつどい」に来賓としてお招きいただいていたものの、咳き込んでしまったときには周りの方々に心配や迷惑をかけてしまうだろうと、直前に辞退をさせていただいた。ちなみに夜には学生時代からお世話になっている方が作詞・作曲・歌を担当されているバンドのライブにお誘いをいただいていたが、そちらもまた配信で楽しませていただくこととした。ただ、座談会は対面で、とのことなので、あたたかい飲み物で喉の乾燥への対策をしつつ、2時間の対話を行った。座談会の会場はOICのB棟4階の研究会室だったため、同じ建物の2階で行われている「20歳のつどい」に参加の方々を多く目にしたが、2022年の民法改正で成人年齢の引き下げに伴い「成人式」と言わなくなったことを、行き交う人の語りで改めて気づく私は「1月15日に成人式に参加した」という旧々世代である。
20歳のつどいの会場の前で凧あげに楽しむこどもたち
0 件のコメント:
コメントを投稿