2023年度の秋セメスターの立命館大学サービスラーニングセンター科目「シチズンシップ・スタディーズ」の活動報告会が実施された。3キャンパスで開講されている4クラスでの計13プロジェクトが合同での実施となった。こうして一同に会するのは長引く新型コロナウィルス感染症のために3年ぶりである。何より、地域と大学とを往復する科目ゆえ、授業内容にも一定の制約を受けてきたが、万全の感染対策を条件に特段の制限なく活動できたのも3年ぶりであった。
活動報告会の実施にあたっては、事前に資料集にコメントを寄せることが通例となっている。今年もA4版1枚分にまとめてみた。「自己完結せず、満足しつつ、地域に貢献を」と題した文章は、1,426文字となった。そこでは「「すべき」ことができているか、あなたが言う「やりたい」ことはみんなが「やりたい」と思っているか、これらに加えてもう一つ受講生に問われることは、「やりたい」ことが実現すると何がどうなるのか」と、授業内で問いかけてきた事柄を、改めて文字にしつつ、その意図について記した。
授業2コマ分、3時間に及ぶ活動発表会の最後、口頭で講評を述べる場面があったので「恐らく私は受講生にとって嫌な先生だったことでしょう」と冒頭で述べたところ、何人かが即座にうなずいていた。続けて「なぜなら、チームでの動きを頻繁に止める役割を担ったからだと自覚しているからです」と伝えた上で、自動車教習所と教習車のブレーキの比喩を用いて、いかにして安全運転の知識と技術と素養を習得するか、一方で自他の運転の癖に関心を向けるか、ということに関心を駆り立てた。この授業の履修後、とりわけ大学卒業後に、多様な人々と共に協働できる市民性が身に付き、模範的な態度で振る舞うことを願っている。そんな態度で指導を重ねて来た私は、以前にもそうしてきたように、打ち上げへの参加の代わりにカンパで貢献することにしたものの、先にそうした噂が流れていたのか、特に打ち上げへの参加に誘われることもなく、ただし9月からの受講生らの動きを振り返りつつ家路についた。
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