2限の「地域参加学習入門」では、一般社団法人学びの森の北村恵美子さんをお招きした。テーマは多文化共生とソーシャル・インクルージョンで、京都府亀岡市で展開しているフリースクールの取り組みを中心に話題提供をいただいた。印象的だったのは「困ったちゃん」扱いされるのは、個性の問題でも環境の問題でもなく、その場の関係性の問題だ、と、同じ授業の第3回目で紹介したグループ・ダイナミックスにおけるクルト・レヴィンの「場の理論」に通じる話の流れになったときである。今回、受講生には「○○になってよかった」という具合に、価値をずらすための問いかけをいただいたので、来週まで受け付けている受講生用アンケートにて、どのような表現が寄せられるかが楽しみである。
4限の「現代社会のフィールドワーク」では、陸奥賢さんをお招きした。陸奥さんには應典院に身を置いていた頃から幾度となくお世話になっているが、この授業では第2回目に「まわしよみ新聞」の手ほどきをいただいているので、同一授業で2回目の登場である。少なくとも立命館大学では、ゲストスピーカーの招聘計画を前年度のうちに提出し、承認を得ておく必要があるため、突発的に呼んだわけではない。2回目の授業にて情報源とその解釈の多元化を図る意義についてお示しいただいた受講生らが、どのようなフィールドワークを展開したのか、その成果発表を聴講いただき、かつ、今後の探究心がさらに高まるようなコメントをお願いすることにしたのである。
5限の「シチズンシップ・スタディーズ」では、ゲストスピーカーとしてではなく、サービス・ラーニングのプログラムの受入先の方々にお越しいただいて、1月15日に予定されている活動発表会のリハーサルに立ち会っていただいた。時代祭応援プロジェクトからは平安講社第八社の太田興さんに、堂本印象美術館のプロジェクトからは下河邊英寿副館長と谷本栄作さんにお越しいただいた。伝えたい思いが伝わるように、それぞれに的確な助言をいただいた。授業時間が終了しても、一部の受講生はより充実した内容となるよう、発表資料の修正を精力的に行っていた受講生らの姿から、現場への責任感を十分に自覚しているのだと想像し、気持ちが温かくなった。
2013年4月1日より終日全面禁煙となったキャンパスなのに吸い殻が…
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