ブログ内検索

2017年5月9日火曜日

ようやくのお迎えを

デンマークに到着して1ヶ月あまりが過ぎたところだが、今日、改めてお迎えをいただけた。所属するオールボー大学によるウェルカムミーティングが開催されたためだ。ちなみに毎月第1火曜日のお昼から開催されることになっているのだが、4月は参加人数が少ないことが影響してか、前日になって中止の案内が届いた。そして、その案内と共に、5月は変則日程で2週目に行う、とされた。

オールボー大学では「International Staff Office(ISO)」という部署がある。2015年度の数字だが、学生数25,656人のうち3,129人が100ヶ国以上からの国際学生という大学で、約2000人の教員のうち25%が諸外国からやってきているという。ちなみに職員数(技術スタッフ含む)は1,447人とのことで、その中の国際比率は示されなかった。ともあれ、私のような客員研究員の受け入れにあたっても、ISOが一元管理して滞在等を支えていただけるのは有り難い。

ISOによるウェルカムミーティングでは、ISOのスタッフに加え、デンマークの労働省が所管する「WORKINDENMARK」という機関のスタッフも参加し、デンマークでの仕事と暮らしに関わる基本的な情報(入国手続き、税制、労働政策、保険制度、情報通信環境、電子政府の推進、銀行、保険制度、居住文化、運転免許制度など)、オールボー大学の基礎(歴史、統治機構、中期ビジョン、福利厚生など)、デンマークの文化・慣習(語学習得の支援制度、地理情報、国民の特性、余暇、参考URLなど)について説明がなされた。既に驚かなくなってきたが、今回もまた、最初は自己紹介に始まり、途中で意見交換を行うグループワークの時間が用意されていた。開始の30分前にはサンドウィッチを食べながらの懇親の時間が設けられ、こちらにも参加させていただいた。今回は日本の他に、パキスタン、ギリシャ、中国、ドイツ、スペインからのスタッフが参加し、15時半までの予定だったが、熱心な参加者が個別具体的な質問を多数投げかけたことで、16時を回っての終了となった。

ちなみに、今回のミーティングで、オールボー大学では2016年度から2021年度までは「KNOWLEDGE FOR THE WORLD」(世界に知を拓く)を中期ビジョンとして掲げていることを確認した。ちなみに2005年度から2014年度までは「BREAKING NEW GROUND」(新たな地平を開く)とされていた。立命館では2011年度から2020年度までが「Creating a Future, Beyond Borders」を掲げていることを思うと、何となく同種の理念が通底しているように思う。余談かもしれないが、加算名詞として未来を掲げ、複数の境界を越えていくことを呼びかけている立命館と、不可算名詞を掲げているオールボー大学の違いを比較して、そうして細かい英語表現にも深い関心が向いてきていることに、ちょっとだけ越境人になってきているかもしれないと、内省を重ねるのであった。



0 件のコメント:

コメントを投稿