北海道の当別エコロジカルコミュニティーの山本さんの紹介で、トーノー自然学校(Schloss Tornow)にお邪魔している。ここは25年前、Lothar Smeschさんが買い取って自然学校へと転換した元お城である。築160年ほどだが、使われている煉瓦には15世紀のものもあるという。もともと、スラブ人がいたコミュニティで、昨日、バスを降りた場所で目に飛び込んできた教会は、台座部分が13世紀、棟の部分が18世紀のものだという。
今日、午前中から案内をいただいたのは、Lotharさんのご子息のNicoさんである。ちなみに昨夕も地域のオルタナティブスクール(シュタイナー学校だと理解するのがいいと言葉を添えてくださった)のプログラムの合間に、簡単に概要を紹介してくださっていたが、今日は周辺のまち歩きも含めて、午前中いっぱいかけて丁寧に解説をしてくださった。学校という名前が掲げられるものの、何かを教わる拠点ではなく、体験を通して感じることを大切にしているという点に感じ入るところが多い。もちろん、こうした施設を運営する上では経営も考えていかねばならないのだが、トーノー自然学校では地域のオルタナティブスクールの受け入れなどの他に、一般の宿泊とあわせて結婚式を積極的に行っているようで、その理由を「いやいや連れてこられたような場所にいい思い出は残りにくいし、せっかく、こうした環境に足を運んでもらうなら、誰もが楽しみ喜んでもられる機会に訪れて、気に入ってもらえればまた来てもらえれば」とNicoさんは語る。
実はオールボーに招いたゲストであり、この自然学校に案内をいただいているのは、廃校になった小学校や地域の森などを拠点に活動している当別エコロジカルコミュニティーの山本さんのご子息の山本風音さんであるため、LotharさんとNicoさんの関係、そして周辺の地域資源の活用のあり方など、いくつかの点で相互に比較する機会ともなっている。ちなみにNicoさんは5歳のときにベルリンから、風音さんは8歳のときに京都から、それぞれ今の場所に移住した。Nicoさんの案内の途中、話の輪に加わってきたLotharさんは「Vision Quest」(未来の探求)を通して「My Life」(私の生命・人生・生活)を見いだすことが大切だと語ってくださった。これは3日間、山にこもる「Initiation」だ、とのことで、実際、Nicoさんもその昔、行ったという。
生きていく上で必要な電気や食べ物を外から調達するのではなく、自分たちで創出していく暮らし、それこそがディープエコロジーの実践だという。柔道や合気道などで日本への訪問の機会を持つSmesch親子の語る言葉は、日本での自らの実体験に基づく暮らしぶりを踏まえつつ、私たちに帰国後の暮らしをどうするのかの問題提起となっている。もちろんSmesch親子の言葉だけでなく、インターンのトムさん、ベトナムから学びに来てドイツで長らく働いているスタッフの方(名前をお伺いできず、失礼を…)、それぞれの立ち居振る舞いに、充実した暮らしぶりを感じ取ることができる。はてさて、いかに生きるか、感じ、見つめた後の思考と行動が問われている。
今日、午前中から案内をいただいたのは、Lotharさんのご子息のNicoさんである。ちなみに昨夕も地域のオルタナティブスクール(シュタイナー学校だと理解するのがいいと言葉を添えてくださった)のプログラムの合間に、簡単に概要を紹介してくださっていたが、今日は周辺のまち歩きも含めて、午前中いっぱいかけて丁寧に解説をしてくださった。学校という名前が掲げられるものの、何かを教わる拠点ではなく、体験を通して感じることを大切にしているという点に感じ入るところが多い。もちろん、こうした施設を運営する上では経営も考えていかねばならないのだが、トーノー自然学校では地域のオルタナティブスクールの受け入れなどの他に、一般の宿泊とあわせて結婚式を積極的に行っているようで、その理由を「いやいや連れてこられたような場所にいい思い出は残りにくいし、せっかく、こうした環境に足を運んでもらうなら、誰もが楽しみ喜んでもられる機会に訪れて、気に入ってもらえればまた来てもらえれば」とNicoさんは語る。
実はオールボーに招いたゲストであり、この自然学校に案内をいただいているのは、廃校になった小学校や地域の森などを拠点に活動している当別エコロジカルコミュニティーの山本さんのご子息の山本風音さんであるため、LotharさんとNicoさんの関係、そして周辺の地域資源の活用のあり方など、いくつかの点で相互に比較する機会ともなっている。ちなみにNicoさんは5歳のときにベルリンから、風音さんは8歳のときに京都から、それぞれ今の場所に移住した。Nicoさんの案内の途中、話の輪に加わってきたLotharさんは「Vision Quest」(未来の探求)を通して「My Life」(私の生命・人生・生活)を見いだすことが大切だと語ってくださった。これは3日間、山にこもる「Initiation」だ、とのことで、実際、Nicoさんもその昔、行ったという。
生きていく上で必要な電気や食べ物を外から調達するのではなく、自分たちで創出していく暮らし、それこそがディープエコロジーの実践だという。柔道や合気道などで日本への訪問の機会を持つSmesch親子の語る言葉は、日本での自らの実体験に基づく暮らしぶりを踏まえつつ、私たちに帰国後の暮らしをどうするのかの問題提起となっている。もちろんSmesch親子の言葉だけでなく、インターンのトムさん、ベトナムから学びに来てドイツで長らく働いているスタッフの方(名前をお伺いできず、失礼を…)、それぞれの立ち居振る舞いに、充実した暮らしぶりを感じ取ることができる。はてさて、いかに生きるか、感じ、見つめた後の思考と行動が問われている。
0 件のコメント:
コメントを投稿