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2017年5月19日金曜日

祝祭空間ではなく狂騒の場

来週末、オールボーでは「オールボーカーニバル」が催される。1週間にわたって、まちはお祭り気分に包まれるようである。ようである、というのは、今の住まいがまちの中心部から遠いところにあるためだ。Visit Aalborgというオールボーの公式観光情報サイトによると、北欧最大のカーニバル(の一つ、ではなく、断定)で、60,000人がパレードに参加し10万人の見物客が集うという。

お祭りとお祀りが違うように、フェスティバルとカーニバルは異なる。もっとも、お祀りは儀礼という意味を含むため、英語にすればritualという言葉が適切となる。また、フェスティバルに祝祭という言葉を充てるなら、カーニバルには狂騒という言葉が重ねられるだろう。もっとも、carnivalの語源はラテン語のcarneとlevareが合わさったもので、肉をとり上げるという意味があるらしい。

今日の夜は、その関連企画として、インターナショナルパレードが行われた。バスターミナルから市役所横の目抜き通りを通り、繁華街を練り歩くというものである。後で公式サイトで確認したところ、2017年のインターナショナルパレードには17の団体が参加していたようだ。国を並べてみれば、英国2、ドイツ2、スペイン1、スウェーデン1、デンマーク1、オールボー10(ただしメンバーは多様な国籍が混ざっていると考えられる)、という構成だった。

朝から来週締切の原稿執筆に詰めていたため、気分転換にと、パレードに出かけることにした。やはり、カーニバルの名にふさわしく、普段は比較的静かなバスターミナル付近も、非日常の様相を呈していた。そして、以前、お招きをいただいて見させていただいた阿波踊りを思い出した。やはり、狂騒は見る側よりもする側にいた方が、よほど楽しく過ごすことができるだろう。


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