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2017年7月2日日曜日

日曜午後のおなじみ、か?

 日曜日、休みの一日だが、終日、原稿執筆にあたっていた。正確には昨晩から日付が変わっても執筆を続け、若干の睡眠を取った上で、執筆を続けた。締め切り直前に、思い立ったように執筆を始めたためであった。依頼原稿ではなく、学術雑誌の一般投稿なのだが、あいにく取りかかりが遅く、次号には間に合いそうにない。

 研究者にとって、学術論文の数は重要な意味を持つ。書籍は資金が用意できれば何らかの形で公刊することができるものの、学術論文の場合は専門家による査読を経なければ公刊されないためである。専門家による査読はピアレビューとも呼ばれており、科研費とも言われている文部科学省および日本学術振興会による研究助成事業もまた、この原則のもとで審査されている。

 以前、ウィットに富む京都大学防災研究所の矢守克也先生と懇親の席で「論文がない教員は角番とでも呼んだらいい」と、相撲を比喩に語っておられて、妙に納得した。それくらい、論文がない、ということは、研究をしていないと捉えられるのである。もちろん、書いて投稿しなければ掲載には至らない。そして、投稿後、複数名による査読がなされ、改稿を重ねていくということになると、投稿から1年経っても掲載されない可能性さえある。

 そうしたこともあって論文執筆を進めていると、午後には日曜恒例のアイスクリーム屋さんの鐘の音がした。先般、お客さんを招いたこともあり、ストックがなくなったところだったため、買いに出ることにした。前回、6月5日に購入した際とは、少しだけメニューが変わっていた。論文もまた内容をうまく書き上げて出稿しなければいけないのだが、それはちょうど旬の食材をうまく加工して出荷するという食べ物の比喩で語ることができるのであった。


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