ブログ内検索

2017年7月6日木曜日

文字と図解とフォーマット

 昨日、日本から本が届いた。送り主は寺谷篤さんである。今は篤志の名で執筆を重ねておられるが、知る人ぞ知る元郵便局長である。おそらく寺谷さんをご存じの方の多くは、鳥取県智頭町での実践で触れられたのではなかろうか。

 届いたのは2015年に寺谷篤志・平塚伸治両名の共著により「仕事の暮らしの研究所」から出版された『地方創生から地域経営へ』の中国語版である。まちづくりの単位を自治体単位で捉えずに、生活圏で捉え直していこう、という観点へと導くことができるため、2016年度には同志社大学大学院総合政策科学研究科の「臨床まちづくり学」においてテキストに指定した。ちなみに日本語版は両開き仕様となっており、右開きでは本編に、左開きでは図解集という趣向が凝らされている。「臨床まちづくり学」は2006年度から担当させていただいている授業なのだが、2016年度は社会人院生だけだったのもあって、特に図解の活用は実践の抽象化を図る上で一定の効果がもたらされた。

 昨日届いた中国語版は、両開き仕様の趣向までは反映されなかったものの、全編にわたって丁寧な翻訳がなされていたように思われる。もっとも、日本語で漢字になれてきた者として、簡体字での訳出の雰囲気から感じ取った限りにおいての判断でしかない。ただ、仮にデンマーク語で翻訳されたとなれば、そうした判断さえも難しいかもしれない。改めて言語の面白さと難しさに浸っている。

 今日はそうして日本に思いを馳せることにもなったことと、論文執筆が一段落したこともあり、8月から9月にかけての出張のための手配と書類作成にあたることにした。移動手段と宿泊先の確保、そして旅程の整理の上で職場に届け出る書類の作成、そして関係書類あわせて提出、という流れなのだが、簡単に終わりそうで、なかなか手間のかかる作業である。2016年10月21日に河野太郎代議士がTwitterで「科研費の申請書の罫線は次回申請から廃止することに決まりました」と投稿したところ、大変な反響があったことを思い出す。あれほどの苦労ではないが、Microsoft Wordで提供される書式に一喜一憂しながら4件の出張書類のセットを仕上げ、ささやかな解放感に浸った。



0 件のコメント:

コメントを投稿