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2017年7月9日日曜日

あぶらげの記憶

 痛風の発作、2日目である。昨日はソファーから取り外したクッションをベッドに置き、痛む右足を高くして寝た。そしてビニール袋に氷を入れ、冷やすことができるようにもした。インターネットを検索して得られる情報からは、いくつか方法が錯綜するものが見つかるが、身体反応に対する合理的な方法を見いだし、対策を図った。

 朝起きても、じんじんとした痛みに苦しめられた。関節痛による腫れは昨日よりも大きくなっている気がした。何より、ささやかに熱を持っている右足と、そこから伝わってくる痛みが、全身にだるさをもたらした。よって、何かに集中して臨もうとしても、気力が持たないということを、身をもって覚えることとなった。

 そうしたなか、気を紛らせながら行ったのが、日本での契約が残ったままの携帯電話のプランを見直すということだった。2年縛りの契約の更新期間が今月と来月のためである。結果として複数の可能性の中から、一つのセットを組み上げることにした。通話と電子マネー決済用のケータイ、通信用のスマートフォン、タブレット、持ちすぎと言えば持ちすぎかもしれないが、これまで払ってきた金額からすれば、値段そのものは安くなる。

 痛みの中、気を紛らすかのように調べ物をしたが、午後はだるさも増し、少し横になった。夕方近くに起きると、昨日、コペンハーゲンで購入してきた油揚げを使って、和の夕食を用意してくれていた。油揚げではなく「あぶらげ」という言い方の方が馴染みがあるな、と、藤子・F・不二雄先生の「エスパー魔美」での使われ方を想い起こし、さらには新潟県中越地震以降の関わりの中で栃尾のあぶらげを美味しく味わってきたことに思いを馳せた。痛みで気が散漫なのか、痛風でも食への関心はやまないのか、痛みの中で過ごす一日だった。


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