日本の大学では春に始まった授業が終わる頃である。学生たちは試験モードに入り、教職員は成績評価のための準備が進む。学生たちの関心は単位取得ができるかどうかに向くことが多いものの、単位は成績の評定の結果として付与されるかどうかが決まる。ぜひ、科目の到達目標に対して一定の習熟度を示し、よりよい成績が修められた上で、単位取得がなされることを願っている。
そうした中、今日は立命館大学サービスラーニングセンターの教育実践について述べる原稿に着手した。8月下旬が締め切りのものである。しかし、少なくとも4名の教員による共同執筆となるため、4人の中では最も時間的に余裕のある私から着手することにした。加えて、若輩ながらも、教員としては最も古株であるということも重なって、である。
朝から集中して取り組んだために、私の担当箇所はことのほか早く仕上げることができ、早速、メールにて送信することにした。ささやかな解放感に浸っているが、意外にも早くにサッカーで言うところのパスが回ってきた先生方からしてみれば、ささやかな重荷を背負わせてしまったかもしれない。今回の原稿は分量は短いものの、共同執筆を通して組織的な実践の意味づけを行うものである。そのため、短いから楽だ、ということにはならない。
早くに整えることができたので、パソコンに向き合った身体をほぐすべく、家の集合ポストまで足を運んでみると、明日の午前中に業者さんの点検が入るという連絡が入っていた。もし不在なら、近所の人に鍵を預けるなどして、その鍵のありかを業者さんのケータイのメッセージに送るように、という指示が添えられていた。なんとも、文化の違いに驚くところである。ともあれ、そうした文化の違いに触れながら、次の仕事にも着手するという、日本での仕事と暮らしを知っている人にとっては驚きの一日となった。
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