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2017年7月7日金曜日

級友つながりの新友と

 今日は朝からコペンハーゲンに向かった。ところが予約していた飛行機が出発2時間ほど前にキャンセルとなり、列車で向かうことになった。オールボーからコペンハーゲン中央駅は4時間あまりかかる。正午の待ち合わせだったので、空港に行ってから欠航を知っていたら間に合わないタイミングだった。

 コペンハーゲンに行くことになったのは、4月にお目にかかった方にお招きをいただいたためである。来週から3週間ほどの休暇に入り、サマーハウスで過ごすことになるので、その前に一度、遊びに来ないか、と誘っていただいたのだ。この方との出会いは少し不思議で、2013年1月から通ってきた英語のレッスンのクラスメートによって縁が結ばれた。この方のお母さまは、かつて大阪でデンマーク語と英語を教えていて、その際にそのクラスメートとが出会っていた、という背景がある。

 4月には私がコペンハーゲンでの用事を終えたあとに、市内中心部の早周りと会食のみでオールボーに戻ったため、今回は妻も連れだって、より深くコペンハーゲンを楽しみ、夜にはご自宅にお呼ばれをして、食事をいただくことになった。まずは歴史博物館として公開されているフレデリクスボー城(英語:Frederiksborg Castle/デンマーク語:Frederiksborg Slot)に向かい、まるでオンデマンドなオーディオガイドのような解説をいただいて、展示内容の理解を深めることができた。続いて向かったのはルイジアナ近代美術館(Louisiana Museum of Modern Art:1958年にKnud W. Jensenが自邸を私立美術館として整備、現在は政府認可の国際的な美術館として活動)で、常設展と庭園に加え、特別展も鑑賞し、とりわけユーゴスラビア出身のパフォーマンスアーティストであるマリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramović)の回顧展「THE CLEANER」は圧巻だった。その後は海岸沿いのまちクランペンボー(Klampenborg)にあるデュアヘーウン(デンマーク語でDyrehaven、英語ではDeer Parkとなるように「鹿公園」)で、以前はスペインやロシアなどで水資源開発の仕事をしていた方が操る馬車のワゴン(愛馬の名前はロミオで、ジュリエットという友達がいたらしい)で30分ほど周遊した。

 そしてご自宅に伺うと、奥さまが素敵な料理と共にお迎えをいただいた。まずはデンマーク料理の定番、ライ麦パンとサーモンの「スモーブロー(Smørrebrød)」をわさびソースを、続いてじゃがいもを添えたローストポーク「フレスケスタイ(Flæskesteg)」、そしてデザートには旬のいちごをいただいた。お酒とお食事と共に会話も楽しみ、秋の再開を誓った。お二人の馴れ初めから互いの仕事と暮らし、そして世界の公正さまで、幅広い話題に、配慮と知性と品格を深く感じた。




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