ブログ内検索

2017年7月4日火曜日

ひとやすみ

 先日から取り組んできた論文が一段落した。たいてい、学術論文は2万字でまとめられるものである。しかし、まずは草稿を脱稿した段階であるため、3万字ほどである。これから刈り込みの作業を進めていくこととなる。

 論文執筆の上で意外と手にかかるのが、引用文献の整理である。投稿する先によって、表現の形式が違うためである。以前は工学系のフォーマットで記すことに慣れようとしていたが、今はもっぱら心理学系である。時に社会学系の書式が求められることもあるが、こちらは似て非なるところがあり、なかなか慣れない。

 真面目に取り組んだことはないが、その昔、行われていたという連歌という営みに関心を向けてきた。ある人が詠む上の句に、別の人が下の句をつけるという連作による歌詠みである。今、取り組んでいる論文は、何となくそれに近いのではないか、という気がしている。というよりも、第二筆者として、第一筆者が記した原案に手を入れ、最初の読者として第一筆者に返す、そうして筆ならぬキーを進め続けて書き上げた作品である。

 一段落がついて近所に出かけると、街路灯の上に小鳥が羽を休めていた。止まり木ならぬ、止まり柱である。私もまた、キーを打つ手を休めて、目を画面から空へと向け、思考を休めた。山のないデンマークの広い空が気持ちよい午後の風景だった。


0 件のコメント:

コメントを投稿