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2007年1月28日日曜日

能登はいらんかいね

 ありがたいことに、年間を通して多くの方々にお招きいただき、お話をさせていただく機会を頂戴する。謝金を頂戴したはじめての「単独公演」ならぬ「単独講演」が増えたのは、1999年ごろではなかったかと思う。時は、特定非営利活動促進法が成立し、NPOがブームになり始めた頃だ。基本的に、講演の際に資料として用いるレジュメは何らかのかたちで毎回書き換えるようにしてきているが、当時「NPOよもやま話」と題して作成したA4両面刷1枚の資料はだいぶん重宝した。

 今回の石川での講演では、前日の打合せをとおして、以前に作成した資料を上書きした。今回は1日のイベントで2回、しかも別の肩書きで登壇する。後半は鼎談なので「絶妙なコメント力」が最大限に発揮できるように集中力が勝敗の分かれ目となるのだが、前半は3時間かけてのテーマ別の検討会である。私が担当させていただくのは「地域内交流の拠点としてお寺はどのように機能しうるのか」という観点からの事例報告と、来場者を交えたフリートークであった。

 資料の上書き保存のポイントもいくつかある。必ず行わなくてはならないのが古くなった統計や法律等のデータの改訂で、それに加えて現場のリアリティが伝わる写真やエピソードを挿入することにも関心を置いている。ただし、私が特に心がけているのは「絶妙な比喩を使う」ということだ。今回は、拠点を活かすにあたって「演劇」に関連づけた説明を行うこととしたため、拠点を劇場に、利用者集団(コミュニティ)を友の会に、コーディネーターやディレクターなどを舞台監督になぞらえ、作家による「シナリオ」こそが大切であって、誰がそれを担うのかが拠点や場を活性化するか否かを左右するのでは、というお話をさせていただいた。

 自分が講演をさせていただくことも多いが、逆に自分たちの取り組みにゲストを招くことも多い。その際には、終了後の懇親会をどうするか、などに気が回ってしまう。今回、全体会の鼎談に続いて行われた交流会では、私の「交流とはexchangeということばに置き換えられるのだから、価値の交換を外部と行うことが大切だ」という発言が随所に援用され、少し気恥ずかしい想いがした。ただ、そんな全体会で壇上にあった鼎談者用の水が諸外国のものではなく「越後の天然水」だったこと、さらには「1,000円相当の地域特産物」を持ち込むと交流会費用が1,000円(通常は2,000円)になること、さらには「猪汁」をはじめとして地元産品がふんだんに振る舞われていたことなど、実にホスピタリティとこだわりにあふれているな、と感服した次第である。



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能登はいらんかいね(三番)




冷やで五合 ぬくめて五合

しめて一升 酒ありゃ楽し

能登はいらんかいねー

ふるさと能登はョー

氷鳴らして  想いを馳せりゃ

御陣乗太鼓の 音がする



詞:岸元 克己・曲:猪俣 公章・歌:坂本 冬美(1990)













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