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2016年5月7日土曜日

学びに貪欲になるように

 土曜日なのに火曜日としての振る舞いが求められた。この感覚は何に似ているのだろう。テレビで言えば特別番組の編成、そういう感覚だろうか。無理もない、大型連休の土曜日、連休が確保され、かつ、大学での2単位科目における1科目15回授業の徹底のため、立命館大学では5月7日が、前期セメスターの4回目の火曜日とされた。
 不思議なことに、いや、当然のことながら、こうした変則開講日は、職員の出勤体制が手薄となる。授業運営上、最低限の人員での事務体制が整えられる。そのため、学部の事務室等は開室しているものの、サービスラーニングセンターなど全学対応窓口は閉室という扱いなのだ。そのため、授業準備で訪れるオフィスは静寂に包まれていた。
 変則日程ということもあって、授業に出席する学生も、通常よりは少ない。せっかく出席した学生たちが、より授業に参加できるようにと、2限の「地域参加学習入門」ではカードの絵合わせでペアワークをした。米国ジョージア州のメイコンで行われた地域通貨の社会実験からの着想だ。そして、1999年に滋賀県草津市で始めた地域通貨おうみの事例に引きつけた。
 出席と参加も違うが、参加と参画は異なる。理工学部の経験計画研究室に在籍した約20年前、シェリー・アーンスタインの「住民参加のはしご」を説明され、合点がいった。決して真面目な学生ではなかったが、学ぶことには貪欲だった。母校で働く今、後輩らの成長を切に願う。

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