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2018年2月7日水曜日

まなざしの交差

水曜日ということで、15時からのオールボー大学文化心理学研究センターの「キッチンセミナー」へ出かけた。川も凍る程の寒さだった。デンマークは山がないため、冷え込んだとしても雪雲が出来る事は稀で、吹き渡る風によって実際の気温よりも体感気温は低くなる。ちなみに「国別の最高地点一覧」というリストによれば、デンマークは171mが最高地点とある。

家からキッチンセミナーの部屋までは、早足で5分くらいで着く。寒さもあって、自ずと一層の早足になる。しかし、凍った川面などに目が向くと、ふと足を止めて写真を撮りたくなる。何気ない日常の風景を味わうこともまた、異国の地で暮らす楽しみの一つである。

凍てつく空気の中を歩いていると、上からの目線を感じた。その主はネコだった。温かい部屋の中から、余り見なれない雰囲気のアジア人に関心を向けたのだろう。目が合ったところで、写真を撮らせてもらった。

そうして参加した今日のキッチンセミナーは、学習と意味づけがテーマだった。ブラジル出身で博士論文を執筆中のJoãoさんが発表した。小学生を対象にした理科の授業で、30分後、1週間後、15日後と、同じことを問いかけた際にどのように語りの内容が変化するかについて迫る研究だった。母国での教育の発展を願って精力的に研究に臨む姿勢から、自らの姿勢が正された気がしている。


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