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2018年2月25日日曜日

遊びをクリエイトするこどもたち

ファミリーコンピュータが発売されたのは、私が小学校2年生のときだった。同じまちに住む親友の家で、いち早く購入されており、その存在を知ったのである。テレビに向かい、2つのコントローラーで対戦するという経験は、鮮烈な記憶として今でもよく覚えている。初期にハマったのは「ベースボール」で、ジャイアンツをモチーフにしたチームでは、きちんと3番打者が当時のクロマティ選手を模したビジュアルとなっており、ゲームウォッチの表現に比べると格段に広がった世界観に感銘を覚えた。

昨日は日付が変わるまで、そうして幼少の頃にいくつかの遊びと学びを共にした親友と旧交を温めた。ふるさとのまちにスポーツバーが出来たことに、ささやかな驚きと、どんなまちにもユニバーサルに普及するものがあるのだという実感を携えつつ、オリンピックの中継を垣間見ながら、昔話に花を咲かせた。既に生まれ育ったまちで過ごした時間よりも、離れて暮らす時間の方が長くなっている。それでもなお、わがまちに戻ってくれば、往年の記憶が甦ってくる。

明日からの大阪での研究会の準備も滞りなく進んだために、今日は午前中にお墓参りに出かけた。デンマークに滞在するまで京都で乗ってきた車を実家に置いてあったため、その調子を確かめるためにも、愛車で出かけることにした。私の祖父は私が生まれる前に亡くなり、私の祖母は私が京都で働き始めて程なく亡くなった。お参りを終えると、お寺の駐車場で、近所の子と思われる2人が、木の実かゴミか何かで、野球のような遊びを行っていた。

私がこどもの頃、テレビのCMで「遊びをクリエイトするナムコ」というキャッチフレーズをよく耳にした。大学を卒業してから、きょうと学生ボランティアセンター(当時)の赤澤清孝さんと、「今のこどもたちは与えられるものばかりで遊んでいて、クリエイトしていないよね」というような会話をしたことを、よく覚えている。お墓参りの後には、高校時代の友人たちと、以前は自転車で集った喫茶店に車で集い、コーヒー1杯で3時間ほど、他愛のない会話を重ねた。夜には父母と共に食卓を囲み、懐かしい思い出に浸る3日間の実家暮らしを終えた。


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