ブログ内検索

2018年2月14日水曜日

コネティカット・ウェズリアン大学に

米国・コネティカット州にあるウェズリアン大学にお邪魔した。去る10月、今、私が住んでいるデンマークのオールボーの近くのまちに個展とレクチャーとワークショップのために訪れたKeiji Shinohara先生とのご縁である。陶芸をする妻が、長い冬を楽しむための一つの選択肢として、栃木の益子で修行されたGregさんの窯を訪ねたところ、Keiji先生とお目にかかったのである。Gregさんは米国出身で、当時のパートナーの方が漁業の研究でオールボー大学に所属するにあたってデンマークに移住し、北のまちでカフェとB&Bを開くことにされたのである。


ウェズリアン大学への訪問は、Keiji先生がGregさんのB&Bに滞在されているときに私たちがカフェに訪れたという偶然の一致によるものだった。そもそも、なぜKeiji先生が米国に居住し、デンマークに滞在し、今、ここにいるのか、ということについてお伺いさせていただいた。2月にサンノゼでの学術会議で発表すること、発表の内容はデンマークと日本との比較研究であること、比較する事例には私が取り組んできた災害復興も取り扱うことなどをお示しした。すると「コネティカットにも立ち寄ってくださいよ!」と申し出をいただいたのである。


今朝、Keiji先生にはホテルまでお迎えをいただいて、ウェズリアン大学をご案内いただいた。昨晩はホテルのお世話になったものの、今日からはKeiji先生のご自宅にお世話になる。そのため、夕食の材料を買いに、オーガニックの食材が多数取り扱われているスーパーにも一緒に立ち寄らせていただいた。


ウェズリアン大学は学生数3,000人ほどの私立大学で、学生たちは全寮制、そして学生たちは学部を定めて入学するのではなく、入学後に自らの専門を定める「リベラルアーツ」(いわゆる教養)大学である。明日、講演させていただくのは東アジア研究センターで、そうしたセンターが活発に活動する背景には、その分野に対する多額の寄付が寄せられたことが影響している。同じくウェズリアン大学で教鞭を執るEiko Otake先生らによる浪江などでの作品の展示も鑑賞、さらには日本から留学する学生との対話など、アメリカ東部にて日本に改めて思いを馳せる一日となった。


0 件のコメント:

コメントを投稿