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2018年2月11日日曜日

少しの雪に

今日は朝から雪が舞っていた。北欧と呼ばれる国の一つであるため、デンマークでは雪が少ないことは、意外と思われるかもしれない。そもそも、デンマークには高い山がないため、雪雲が発生しにくいのが、雪の少ない要因となっているのだろう。ただ、「昔はわりと積もった」という声を耳にすると、地球温暖化と言うよりも気候変動の影響が出ているのだろうと推察する。

雪がほぼ降らない静岡県で生まれ育った私にとって、雪は珍しいものであり続けた。既に静岡の暮らしよりも、京都の暮らしの方が長くなった今でも、その感覚は変わらない。そして、その感覚は、デンマークでも残ったままである。今の家は南の方向に大きな窓が切ってあるため、庭に舞う雪の様子は、直ぐに目に飛び込んでくる。

転じて今、日本では豪雪が続いているという。福井では大きな被害が出ているとも聞く。少しの雪は風流である。しかし、何事も度が過ぎては、手に負えない。

ふと、新潟県小千谷市の塩谷集落のことを想い起こした。2004年10月23日の新潟県中越地震の後、避難生活を送る中、雪下ろしができずに過ごした結果、地震には耐えたいくつかの家が倒壊してしまったことを伺ったためだ。私が集落に関わり始めたのは、既に災害からの復旧モードから集落の復興モードに入っていた2012年からである。また来年度、雪と共に暮らす方々の知恵を伺ってみたいと思う今日この頃である。




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