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2016年4月23日土曜日

故郷で文化の担い手を

 故郷に錦を飾る、という成句がある。錦の御旗、などと言えば、権威を張った卑しい振る舞いとしても語られる。ともあれ、今朝は故郷に向かった。始発ではないが、新幹線で浜松に降り立った。
 今年2月から、浜松市役所文化政策課による「みんなのはままつ創造プロジェクト」の審査員をさせていただいている。この3年、アートNPOリンクの樋口貞幸さんが務めてこられた部分を引き継ぐかたちとなった。共に大阪でのアーツカウンシルに関する勉強会などでご一緒してきたこともあり、自治体文化政策の推進にあたり、機微をうがつことが出来ている気がしている。にしても、大役である。
 かつて、どの漫画か忘れたが、故郷に帰った偉人が幼少の頃のあだ名で呼ばれて、やりにくそうにしている場面が描かれていたことをよく覚えている。なぜ立命館大学の教員が審査員を引き継いだのかと疑問が抱かれたとき、肩書きの上では京都から来たという点しか共通項がないと思われるだろう。しかし、私が磐田の出身であることを告げると、確かに反応がある。大阪アーツカウンシルの構想設計に携わっていた等、経歴を紹介すれば、更に反応がある。
 今日、新旧採択団体の顔合わせ会で、地域の創造的な活動とは「存在を伝えていく喜び」だと樋口さんは語った。続けて、それが「一人でも伝わることで、一人の主体者が生まれる」と述べた。文化の消費者を生むのではないという主張である。確かに、と思いつつ、博多へと向かった。

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