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2017年12月4日月曜日

学びのコミュニティのデザインのために

朝からオールボー大学の市内中心部にあるキャンパスに向かった。ランカスター大学のエリザベス・ショーブ(Elizabeth Shove) 先生によるソーシャル・イノベーションに関するレクチャーが開催されたためである。主催はオールボー大学のコミュニケーション・心理学科で、2日間かけてのワークショップ として実施された。とりわけ、朝一番のレクチャーでは、ランカスター大学のDEMAND(Dynamics of Energy, Mobility and Demand:エネルギーとモビリティーの需要に関する動態)センターでの気候変動に対する実践的研究が紹介された。

本来であれば2日間、みっちり内容を深めたいところだが、それは叶わなかった。今日は日本時間で18時25分から、同志社大学大学院総合政策科学研究科の「コミュニティ・デザイン論研究」で話題提供をすることになっていた。また、明日はオールボー大学に留学している学生をランチに招くことになっている。そのため、ワークショップは雰囲気をつかむだけに留まり、あとは先生の書物を読み込み、研究と実践とのつながりをいかにつけていくか、自問自答を重ねることにした。


そしてデンマーク時間で10時20分から2012年に竣工した同志社大学志高館へと、Rendsburggade通りにあるオールボー大学の施設から接続した。この建物は2014年に竣工したもので、夏のアイルランド・レイキャヴィークで訪れたHarpaと同じく、ヘニング・ラーセン設計によるものである。今回は2階のロビーからAppleのFaceTimeで接続した。海側を見渡す眺望に加え、回廊に沿って設置されたラーニングコモンズが、今日のテーマの「学びのコミュニティ」を扱う上で最適だと捉えたためである。

肝心のレクチャーは、現場で進行を補佐いただいた川中大輔先生(龍谷大学/シチズンシップ共育企画)の協力を得て、自己紹介のワーク20分、それを受けてのオールボー大学での研究内容20分、ユーリア・エンゲストロームによる活動理論の紹介30分、活動理論のワーク15分、そしてまとめという流れにした。科目代表者の新川達郎先生(同志社大学)、また全体コーディネート役の弘本由香里さん(大阪ガス株式会社エネルギー・文化研究所)、そして共同担当のお一人の渥美公秀先生と、多くの方々が教室にいるということで、もっとダイナミックな展開にしてもよかったと反省している。テレビ会議にはある程度慣れてきているものの、まだまだ遠隔講義には不慣れであると実感した。まちなかのお店でランチをとりながら一人だけの反省会をし、明日の買い物に出た妻と合流して帰宅した。


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