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2017年12月1日金曜日

刈り込み作業

11月末締切の原稿を提出を終え、今日からは別の原稿に手を付けることになった。2月に米国・カリフォルニアのサンタクララ大学で開催されるPAN-PBL2018の予稿集の原稿である。公式ページで紹介されている歴史を確認すると、PAN-PBLは、もともとPan-American Network for Problem-Based Learning(南北アメリカPBLネットワーク)の頭文字から命名され、2000年に最初の国際PBL会議を開催した。2年に1回の会議を開催する中、2016年にはAssociation of Problem-Based Learning and Active Learning Methodologiesと、より広いネットワークが志向されるようになった。

既に11月15日、オールボー大学でのキッチンセミナーにて発表する機会を得た際、このPAN-PBL2018向けの内容をまとめていた。その分量は7,764語、スペースを含めた文字数が50,734字、ページ数は19ページとなった。当然ながら、初稿はもっと短かった。その後、3人での共同発表として言葉を重ね合う中で、徐々に内容は充実していった。

今、向き合っているのは分量の圧縮である。PAN-PBLのページによれば、文字数はスペース込みで30,000字、図・表・引用文献を含めてページ数は8〜12ページに収めなければならないとある。半分以上の刈り込みが必要なのだ。当然、ただ削ればよいのではなく、削ったことによってそぎ落とされてしまった要素を書き加えねばならない箇所も出てくる。

英語論文に不慣れなこともあって、こうしたフォーマットにどう対応すればよいのか、悩むことも多い。今回であれば「余白」と「段落間隔」と「フォントとサイズ」は指定されていたものの、日本語でよくある「文字数」や「行数」の指定がないのである。結果として「標準の文字数を使う」を選択した。原稿用紙の文化がないゆえにそうなっているのだろう、と想像すると共に、日本ではいかにページの単位にこだわっているか、その違いを改めて確認する機会ともなっている。


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