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2017年12月8日金曜日

オールボー大学と経験交流から深めていく

立命館大学総合心理学部のサトウタツヤ先生と橋本敏信さんをオールボー大学に案内する一日だった。朝にホテルにお迎えにあがり、2014年に開学したオールボー大学のまちなかキャンパス(Rendsburggade 14)にお連れした。ここでは、サンドラ・ブル・グラムハンセン(Sandra Burri Gram-Hansen)先生にe-learning Labを案内いただいた。11月15日のPBLセミナーでも紹介された「PBL Box」の実物も見せていただいて、改めて学びの環境をデザインする際の工夫のしどころを深めることができた。



続いて、メインキャンパスに向かい、私の受け入れ教員の一人、モンス・イエンセン(Mogens Jensen)先生を訪ねた。ここではモンス先生と共に論文を執筆している臨床心理士のダイアナさんとリサーチミーティングが行われた。サトウ先生によるコメントを通して、改めてTEM図では人生の価値が扱われることを確認した。人生の軌跡を書くだけでは、人生の分岐点において右か左かを迷っただけに過ぎない、ということになり、その他の可能性について探索的に掘り下げていくことが困難になるためである。



当初はランチの時間もミーティングとされていたものの、少々予定変更となった。というのも、お会いするはずの先生がPBLの指導のために、まちなかのキャンパスに出かけることになったためである。その分、心理学科の教務担当の副学科長であるトム・ニヴァン(Tom Nyvang)先生との面談の時間を早めた。ここでは、立命館大学とオールボー大学との協定締結の可能性を探る議論がなされた。



平等や対等な関係を重視するデンマークでは、個人による強靱なリーダーシップがあまり好まれない。実際、モンス先生からは、PBLでも「tovholder」(綱の端を握る、という意味)とも呼ばれるインフォーマルなリーダーシップがそれぞれに求められると示唆を得ている。今日の協定締結への話も、トム先生から私に(国に任命されている大使ではないということを前提に)「あなたはインフォーマルなアンバサダーだから」と、今後の議論をうまく支えて欲しい、とお役目をいただいた。その後は大学の図書館に案内し、市内でのクリスマスマーケットを覗いて、行きつけのお店での夕食と、そこで紹介いただいたクラフトビールのバーと、足を運んだ。



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