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2017年12月20日水曜日

さっぱり

デンマークで暮らすにあたり、いくつかのものを日本で準備してきた。デンマークについては昨年の夏に下見がてらの旅で訪れた経験しか持っていない。何より、1年間を外国で暮らすのも初めてだった。ある程度、旅慣れているとはいえ、旅と住まいでは、判断の基準が異なる。

機械の中でも電気で動くものを数多く使う私は、その動作のための電源をどう確保できるか、常々関心を向けてしまう。そこにモノフェチの要素が加わるため、よいものを長く使うためにはどうしたらいいか、という観点が加わる。そのため、例えばバッテリーの劣化や不良によって本体の使用を諦めざるをえないようなものは、選択肢から外れることにもなる。したがって、乾電池型の充電池を使うことができる製品などに、ささやかな魅力を感じてしまう。

出発直前の3月後半になって調達したものが、バリカンであった。機能を思えば、水洗いの出来るものが好ましい。それでも、電源の問題を優先して、乾電池型のものを調達した。本来は頭髪全般用ではなく、すそ刈り用のものだが、坊主頭なら支障なかろうと判断した。

購入したものには「セルフヘアーカッター」という名前が付いていた。確かに、一人でも使うことができる。ただ、こちらではずっと、妻の手を借りて仕上げてもらっている。今日もまた手伝ってもらい、電源うんぬんへの関心だけでなく、支えてくれる人への感謝があってこその人生だと、年の瀬が近づく中で内省を重ねている。



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