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2017年12月6日水曜日

今期のPBLセミナー最終回

今日もオールボー大学の教員を対象としたPBLセミナーに参加した。今日のテーマは「Digital Scholarship in University Pedagogy」だった。scholarshipという言葉は、日本では奨学金という意味に受け止められるかもしれれない。ここでは、学識、研究、研究成果、などを意味している。

今日の担当はThomas Ryberg先生、Jacob Davidsen先生、そしてUlla Konnerup先生の3人だった。先週、参加者対象に、「研究、教育、PBLの指導、それぞれでICTをどのように活用しているか、Googleドキュメントに記入する」ことが課題とされていた。そして、プログラムの中でも、Googleフォームの活用、Googleドキュメントの活用、そして文献情報を整理・共有するMendeleyの活用と、3つのツールの特徴と解説のもと、教員と学生、また学生どうしのコラボレーションのために教員はどのように授業を運営するかに焦点が当てられた。Mendeleyというサービスは所見で、英語文献だけで用いるなら、文献の整理、引用のための内容の蓄積、そして文献情報の出力と、極めて便利なサービスだと感じた。

今日は20名を越える参加者が出席し、ICTの活用に対する関心の高さをあらわしていた。5人を標準に4つのグループに分かれ、先に示した3つのツールについて議論し、それぞれの議論は逐次Googleフォームに記入していく、というスタイルで行われた。まだまだICTに不慣れな方も多く、私が参加したグループでは、その場でアカウントを作る方もいた。一方で、反転学習のためにGoogleフォームを用いるなど、積極的に活用している先生もいて、さしずめ「おい、オッサン、今ここは議論する時間なんだから、一人で勝手なことやってんじゃねーよ」とでも言わんばかりの剣幕で、セミナーへの参画が促される場面もあった。

ちなみに今朝は日本と接続し、11月26日に引き続き、来年度の同志社大学大学院総合政策科学研究科の「コミュニティ・デザイン論」の授業運営の打合せが行われた。つないだ先は大阪のとある蕎麦屋さんだった。日本では夜(19時)の蕎麦屋さんの個室と、デンマークでは朝(11時)の自宅が接続され、画面上ではお互いに奇妙な感じを覚えながらも、よりよい学びのためにどうしたらいいかを語りあった。改めて、PBLセミナーの後で午前中の打合せを振り返ると、誰かから教わるというという受け身の姿勢から、他者と友に知識を構築する態度の獲得を促すことができるか、学びのコミュニティのデザインが教員・学生共に問われている。



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