オールボー大学に留学している学生とランチを共にした。6月に自宅に招いて以来である。今日もまた、自宅に招いた。彼女は間もなく日本に帰国するものの、妻の計らいで複数の日本食が用意された。
既にオールボー大学では授業が終わっている。後はレポートを提出し、学期の中で半分以上の単位を占めるPBLはプロジェクトレポートの後、グループによる口頭試験が待っている。ただ、PBLを取らないという選択肢もあり、その場合は4つ程の講義科目を受講し、レポートを提出する必要がある。概ね口頭試験は1月のため、12月中に帰国する彼女は今学期には講義科目だけを受講したようで、1科目あたり1ページ2,500字のレポートを6〜7枚書き終えてからオールボーを離れるらしい。
ちなみに先月、彼女は企業の合同説明会に参加したようである。私は前職では大学院の担当、そして現職では教養教育の担当のため、学部生の就職指導にはあたっていない。加えて、学生時代に遡ってみても、いわゆる典型的な就職活動の経験がない。それゆえ、現代の、かつ、国際学生の就職事情を大変興味深く聴かせていただいた。
オールボー大学では大学での専攻と職業が極めて密接に絡み合うこととされている。米国でもリベラルアーツカレッジと言われる大学では、卒業までに選択したコースによってメジャー(専攻)が定まり、必要な場合には大学院に進学して専門課程を修める。ところが日本では入学時に専門が定められて学ぶものの、就職時には専門と密接に絡めて職業選択がなされない傾向がある。その結果、あまたある選択肢の中から、何をしないのかを定めて、自らの人生をデザインしていくことになるわけで、果たして彼女がどんな道を歩んでいくのか、私(たち)の帰国後の一つの楽しみである。
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