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2017年11月30日木曜日

抽象さと曖昧さの揺れ

今日は3つの用事が重なった。まずは9時から、受入担当の先生方とリサーチミーティングである。続いて、12時30分から図書館でPBLのセミナーに向かった。そして今日が締切とされた論文の投稿と続いた。

朝9時からのミーティングでは、11月15日のキッチンセミナーの内容を受け、2月に米国・サンタクララ大学で開催されるPAN-PBL2018での発表をどう組み立てるか、意見交換をした。私は11月15日のセミナーの際に指摘をいただいた「終了時点に注目することは理解しているものの、学びのプロセスを過度に簡略化しない方がいいのではないか?」という助言を受け、別の図解の案を持っていったところ、好意的に受けとめていただけた。Casper先生からはプロジェクトの指導にあたる教員は、個々の学生に向き合う場合と、学生の集団に向き合う場合とでは、どのように工夫するかについて文字にしていただけることになった。Mogens先生からはオールボー大学での事例を詳述いただくことになった。

12時30分からのPBLセミナーは、「Portfolio methodology as a means to support and assess students」がテーマだった。担当はLone Krogh先生で、いかに学生が自立して学ぶ習慣を身につけるか、教員が学生の省察をどう促すか、そのための方法論としての理解を深めることが目的とされた。理論的というよりは理念的なレクチャーの比率が高かったため、たまらず、ある参加者が「先生が仰ることは概ね理解できるし、大事な点だと思うが、じゃあそれをどうやって実践として展開していけばいいのかに関心があって今日は来た」と、流れを変えた。「それはあなたたちがそれぞれ工夫する問題」と、話がかみ合わないやりとりが重ねられつつも、4人ずつでのグループ討論において、私の参加したグループのメンバーが「Peergrade」というサービスを使用した経験を披露し、興味を持った。

その後、図書館に残り、11月30日が締切とされた論文を仕上げることにした。これは8月にアイスランドでの「国際総合防災学会(IDRiM)」で発表した内容を改めて論文としてまとめたものである。共同発表者の協力も得て、なんとか一つの形に仕上げた。提出の当日になって「締切1ヶ月延長」という案内が届いたものの、採録となれば投稿記事が永遠に残るため、当初の締切内に提出(ちなみにJSTでも11月30日に間に合うように準備し、結果としてシステムはUTC基準であることがわかった)を終え、足取り軽く帰宅した。



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