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2017年11月14日火曜日

茨木から草津へ、そして岡山へ

7時なのに暗い朝、目が覚めると、LINEのグループの未読がかなりの数になっていた。今年2月11日にイオンモール草津で行った「お買いものdeぼうさい」のグループでの投稿だった。投稿は「くさつ未来プロジェクト」(KMP)の皆さんが中心で、2017年11月15日、イオンモール岡山で同じ枠組みで取り組みが行われることに関するものだった。岡山大学の地域貢献事業として山田一隆先生らによって取り組まれるものであった。

この「買い物」と「防災」と「イオンモール」のセットは、2014年の4月、大阪府茨木市での取り組みに遡る。立命館災害復興支援室のFacbookページにも記録が残っているとおり、立命館の大阪いばらきキャンパス(OIC)の開学を前に、線路を挟んで隣接する両施設と、キャンパス開発で密接な連携を取った茨木市役所との3者により、「災害に強いまちづくりに関する協定」が結ばれることになり、その記念イベントの1つとして行われたのである。午前中からいくつかの場が設けられていたが、ステージを使ったイベントを(も)何か、ということになり、ショッピングセンターでの開催であること、また、当時、在籍していた浄土宗應典院にて新しい防災訓練「イザ!カエルキャラバン」を実施した経験から、2つの企画を考えた。

過去を掘り起こしてみると、3月25日の打ち合わせで「買い物コンテスト」「大喜利」の2つのネタが決まったようである。そして、3月26日の段階で、OICの開設準備室により次のようにまとめられた。今思えば懐かしいが、このときに既に一定のフォーマットが出来上がっており、別の場所でも開催できるプログラムに仕上げられていたように思う。ちなみに大喜利では、当時、ナビスコから発売されていた「リッツ」を使うことで「立命館」(1994年から、コミュニケーションマークとしてRitsを用いていた)を想像してもらうという洒落を盛り込んでいたが、衛生面などの関係で最終的には拍手(確か、『明石家電視台』方式、などと説明した気がする)となった。

(1)災害対策買物コンテスト(仮)(ファシリテーター:山口洋典、出演:豊田祐輔・そよ風届け隊)
 参加者(先着10名を想定)に1000円分のイオン商品券を配布し、「災害時に3日間生活するための買物」をしていただく。買物終了後、会場に戻ってきていただき、購入品を披露してもらう。ファシリテーターによりそれぞれの購入品の講評を行い、優秀な参加者には商品を贈呈する。
 なお、参加者が買物をしている時間を活用し、出演者(豊田祐輔・そよ風届け隊)から災害対策や復興支援等に関わる活動の報告を行う。

(2)災害対策大喜利(仮)(ファシリテーター:山口洋典、出演:豊田祐輔)
 災害対応カードゲーム教材「クロスロード」の内容をもとに、災害時に生じる「難問」を与え、参加者(5名を想定)に回答と説明を求める。参加者の回答に対し、災害現場の様子や災害復興支援室の実体験等を加えて講評を行う。なお、回答の内容に応じて、大喜利の「座布団」に見立てた「クラッカー」を配布する。


この茨木での取り組みが草津で開催される運びとなり、どのような結果だったのかについては、今年の8月25日にアイスランド・レイキャヴィークで開催された「IDRiM2017」(国際総合防災学会)にて、KMPの堀江尚子さんと共に発表させていただいた。そして9月には岡山での開催の可能性について、山田先生から堀江さんに問い合わせがなされた。草津の取り組みは草津未来研究所のアーバンデザインセンターびわこ・くさつの溝内辰夫シニアディレクターの尽力によりフォローアップセミナーを含めて充実の開催となり、一連の様子はKMPの大江千恵さんが丁寧にブログ(前編中編後編続編講座1講座2講座3講座4最終回)にてまとめていただいた。大阪・茨木〜滋賀・草津そして岡山とバトンがリレーする中、きちんと文字にまとめようと、月末が締切で募集されている学術雑誌に投稿しようと、せかせかと準備を進めるのであった。


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