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2017年11月5日日曜日

AoHの方法論を言語として

参加型リーダーシップ(Art of Hosting: AoH)のワークショップ、4日目である。早いもので最終日、朝のワークには3人から、呼吸のワーク、近くの教会などの風景をフィルムカメラで撮りながら散歩、そして初日のボイストレーニングの続き、が提案された。私は呼吸のワークに参加し、合気道をもとに米国で開発されたという身体の中心を意識することについて体感した。朝食に続く午前中は「Meta harvesting」という、各セッションでの学びの成果について既に言語化してきたものの背景にあるものを即興でグループで引き出し合う、というものだった。(ギターの生演奏にあわせてダンスをし、演奏が止まったところで進行約から「何人のグループをつくって、このセッションについて語って!」と呼びかけられ、2分ほど語り合った後で3分ほどのあいだ全体で共有、その繰り返しで全セッションについて行われた。)

最終日ということもあって、午前中はそれまでのセッションの要素をまとめるような意味合いで、Mary-Aliceさんによる「eight breaths」のレクチャーが行われた。ここでは昨日の「発散〜創発〜収束」のプロセスについて、8つのステップ(call,clearfy, invite, meet, harvet, act, and reflect:呼び起こす、浄化する、招き入れる、出会う、取り入れる、行動を起こす、振り返る)で進むことが示された。それを受けて、予め募集されていた6つのプロジェクトを4人〜5人のグループで深めるというワークになった。6人が日常的に取り組んでいること、あるいは取り組んでいくことについて、机上ではあるが他者の知恵によって賢い活動に仕上げていくというものだった。

このプロジェクトビルディングのワークはお昼を挟んでも行われたが、午後は一旦別のグループに行き、プロジェクトの提案者から簡単な説明を受けた後は新たにやってきたメンバーだけで語り合い、提案者は椅子を反対側に向けて他のメンバーの対話をそっと聞く、というスタイルが採られた。そもそもワークはあらかじめ用意された模造紙のフォーマットに沿ってまとめられることになっていて、短い時間の中では全てを埋めることは簡単ではないことが前提とされている。だからこそ、詰めの甘いところ、詰めていないところなどが掘り起こされる結果となる。最後はプロジェクトメンバーからの決意表明がなされて、個別のセッションは終了となった。

15時の終了の30分前には全員が再び1つの輪となり、初日と同じく自分の気持ちを語り合うこととなった。すぐに言語化ができない人もいるということにも配慮されたのか、また時間の都合もあってか、全員が語るということにはならなかったものの、中盤くらいで私も一言、述べさせていただいた。それは今日の午前中にMary-Aliceさんが言った「AoHは方法というよりも言語として捉えて欲しい」という表現が印象的だった、ということである。そして、誘ってくれたSørenさんへのお礼を述べたのだが、何と最後はSørenさんがこのワークショップのあいだに作ったというAoHの歌が披露され、歌詞カードの文字と伴奏を追いながら、4日間の充実した学びの場の刈り入れを終えた。



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