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2017年11月15日水曜日

研究のキッチンに食材を持ち込んで

4月にオールボー大学に来て以来、何度か参加してきた「キッチンセミナー」に発表者として参加した。なかなかの人気で、6月12日の段階で既に秋学期の空きスロットは3つだけだった。その中で、一番遅い11月15日を選択した。そして、その日が来たのである。

6月の時点ではテーマを定めていなかったが、この1ヶ月ほどの中で、2月にカリフォルニアのサンタクララ大学で発表する内容を紹介することにした。今回、オールボー大学に客員研究員として受け入れていただくにあたり、2人の先生に受け入れ担当となっていただいたので、私を含めて3人での発表をすることにした。さしずめ、私のオールボーでの滞在の成果発表の機会でもある。

キッチンセミナーのルールは、発表日(水曜日15時〜)の前、土曜日のランチタイム(正午)までに、「予め読んでおくべき素材」を提出し、当日は15分以内で概要をプレゼンテーション、その後は質疑応答やディスカッションがなされ、17時まで(あるいは質疑応答などが続かなければその時点)で終了というものである。ディスカッションペーパーは締切までに提出できた。そして15分のために丁寧な準備を、と考えていたら、開催直前になって、12時30分からPBLアカデミーによるセミナーが入っていたことに気づいた。連続セミナーとして展開されているもので、今日のテーマは「Design of development to strengthen quality(PBLの質を高めるための科目開発と設計)」であり、5月10日の「Three implementations of PBL(PBLの3つの手法)」も担当されたDiana Stentoft先生(現在のPBLアカデミーの責任者)でもあり、休まずに参加した。



デンマークの中でも、恐らくオールボー大学のセミナーではインプットとアウトプットの両方が求められる。セミナーだからといってインプットだけでは終わらない。そこには情報が提供されるという一方通行ではなく、知識を共に生成・構築するという前提がある。あいにく、PBLセミナーは途中で退席することになったが、キッチンセミナーはまさに知識の生成・構築の機会となった。同時に、2月に向けて、さらには今後に向けたの課題も明らかになったので、キッチンで味わった旬の食材を適切な調理法により、その味を引き立てていくこととしたい。


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