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2017年11月27日月曜日

ちょっとヴァイレまで

今日はヴァイレ(Vejle)というまちまで妻と足を運んだ。オールボーからは、そこそこ距離がある。車であれば約180kmの距離を2時間ほどで着く。私たちは車のない生活をしているので、6時20分のバスに乗り、6時47分の列車に乗って、8時59分に駅に着いた。

目的地は「ガン協会」(Kræftens Bekæmpelse) である。現在、デンマークでは7箇所にカウンセリングの拠点を整備しており、10月末にはオーデンセのカウンセリングセンターにもお邪魔した。もっとも、大規模なセンター以外にも、30を越える支部が全国に置かれ、地域に密着した活動を展開している。この間、いかにして当事者(患者・遺族)が主体となった生活支援が可能か、妻がリサーチを重ねているので、私もまた、フィールドワークにお供した、という具合である。


ヴァイレのカウンセリングセンターでは、オーデンセの先にあるまち、ボーゲンセの成人教育拠点「ノーフュンス・ホイスコーレ」Nordfyns Højskole )の皆さんと合流した。日本から長期研修で訪れている皆さんの現場訪問に(ちゃっかり)乗せていただいた、という具合である。ソーシャルワーカーのDorte Larsenさんとの対話の際には、ここは忖度は不要と、デンマークでの流儀に乗って、積極的に質問を投げかけた。莫大な寄付金を調達する全国キャンペーンは各地域にどう配分されるのか、各地域のセンターや支部のあいだで連携や協力がなされているのか、といった点について、実状を知ることができた。

せっかくヴァイレまで足を運んだので、紡績工場を転用した文化施設「Spinderihallerne」にも立ち寄った。延べ床面積は13,000平方mと広大なビルに、60を越えるインキュベーションブースがあるという。外来者にも開かれており、カフェ兼ネットワーキングスペースになっている場所もあった。あいにくの雨模様の中、チャイをオーダーし、身体の内から暖まった。


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