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2017年11月29日水曜日

区切りに向き合う

水曜日はオールボー大学の文化心理学研究センターのキッチンセミナーである。今期は今日で終わりで、1月にまた再開される。1月31日からのセメスターでは5月30日が区切りとされているので、ちょうどキッチンセミナーのセメスターのあいだに帰国の日を迎えることになる。本来であれば「研究の旬の素材」を持ち込んで、その素材の味を引き立てるかの如く語り合うことが求められるのだが、2月には不在にしている期間が長いのもあって発表のエントリーを躊躇した。

今日のキッチンセミナーでは、昨日開催されたセミナー「Cultural Psychology, Embodiment and Dialogigcality Presenting the Method of  Dialogical Acting with the Inner Partner」 で来られた方々がゲストだった。社会構成主義を前提とすれば、ここでいうInnerというのは、「私の中」に本当の私があるという考えではないはずである。もっとも、そう考えるなら、質問をすればよかった。しかし、間髪入れず重ねられていく議論の隙間に入ることができなかった。

帰宅後は、明日が締切の対人援助学マガジンの連載原稿を仕上げた。明日はもう一つ締切がある。そちらは共著なために、一人で仕上げることができるものから仕上げることにした。できることをするということも、締切を守るということも、いずれも当たり前のことなのだが、当たり前のことを当たり前にできないときに、言い訳や謝罪のことばを重ねてきた自分を反省する。

対人援助学マガジンは、季刊での発行である。通常の締切は5月、8月、11月、2月の25日で、筆者がPDFの割付を行う場合は月末まで締切が延ばされる。5月から連載させていただいている私は、第1回に自らフォーマットを設定したので、そのフォーマットのもとで仕上げていくことを自らに課している。1回目はささやかに楽をした気がしているものの、回を重ねるごとに、そのフォーマットの制約も受けるため、今日はいかにしてそのフォーマットに収めるかと格闘し、なんとか脱稿した。


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