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2017年11月19日日曜日

もじもじする

昨日の資料作成で一件落着としたつもりが片が付かず、 今日もまた新潟県小千谷市の塩谷集落にかかわる資料作成の一日となった。あいまいにしていた部分について、やさしく、しかし具体的な指摘がなされたためであった。そこで「上書き保存」での修正をやめ、1から作り直すことにした。作成を終えた夕方、いつもより1時間早くにアイスクリーム屋さんが行商に来られたのは、何か運命だった気がする。

打合せ用の文書なので事務的な形式でまとめようとしていたものを、根本から考えを変え、お手紙として綴ることにした。そして、事務文書で言えば送付状だと捉えて、ある助成金の応募案を作り上げ、そちらも添付してお送りした。ただ、悩ましいのはそうして綴るときの書体で、私が電子メールではリッチテキスト反対派である理由の1つは、そうして気に掛けることが一つ減ることだったりする。もっとも、PDF形式で送信できるゆえにどんな書体を使ってもいいのだが、届けられた側で修正をいただく可能性を含めると、どうしても美しい印刷を前提に作られてはいないと思われるMS明朝あるいはMSゴシックなど(例えば、プロポーショナルフォントとしてのMSPゴシックについて記されている記事「デザイナーはなぜMS Pゴシックを使わないのか? - エディトリアルデザイナーに聞いてみた」)を参照)を使うことになる(が、せめてもの抵抗として、英数字はTimesやHelveticaに変えている)。

決して自慢できることではないが、手書きで素敵な字を綴ることができればいいが、どれだけ丁寧に記したとしても、それが綺麗なものとは受け止められないように思われる。そこで、中学校の頃からワープロを活用してきた。当時通っていた学習塾がCanonのキャノワードで、その出力もデザインも当時としてはたいへん美しく感じ(キヤノン販売がMacitoshを扱ってたころで、プリンタはバブルジェット方式と呼ばれていた)、キャノワードα7というモデルを購入し(てもらっ)た。今となっては懐かしいブラウン管のモデルで、大学入学してしばらくそのままを使っていた。

大学1回生のとき、Macintoshの世界に触れWYSIWYGの世界に感動し、大学2回生の途中に短期集中型の警備員のバイトをして、中古のMacintosh180cを購入した。WISIWIGとはWhat You See Is What You Getのアクロニム(頭文字をとったもの、日本語で言えば「あいうえお作文」にあたる)で、画面の見た目通りに出力される、というものである。あれから20年あまり、むしろ手書きの文字は余計に粗雑になっている気がする。せめて、綴ることばそのものは、美しくありたい。


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