今日は自宅に日本からの留学生がやってきた。オールボー大学に留学している日本人学生が2名いることは、4月のお花見会で知った。そのうちの1人は既に6月に我が家に招き、日本食を味わう会を行っていた。そして今日、もう1人が家にやってきた。今日もまた、日本食を味わう会となった。
彼女たちは12月の末には帰国する。私たちは3月末だが、そのあいだに、ご近所にお住まいでいらっしゃる、5月にお邪魔させていただいたご家族が、1月に帰国される。大学に籍を置く人たちは滞在期限の目処を持って入国し、こうして1年程度で去って行くが、7月にお呼ばれしたご家族などは、帰国日が定まらない中で過ごしておられる。
私は高校を卒業するまでの18年、1度も転居することなく育ってきた。小学校低学年のとき、父親の転勤により、同じ県内に転居する可能性もあった。しかし、父親だけが独身寮に住み、週末には戻ってくるという単身赴任生活を送ることになった。人生にも「もし」はないのかもしれないが、あのときもし、転校を嫌がらずに新たな環境に身を置いていたら、また違う人生を歩んでいたことだろう。
あれから30年あまり、今、こうしてデンマークで暮らしていることは、今後の人生の幅を広げてくれるだろう。ちょうど帰国までの折り返し地点を過ぎた今、人生の折り返し地点も過ぎている気がしている。今日、20年あまりの人生経験の中で、私の知らない世界を語ってくれた留学生と話をして、ふと、自分の人生を振り返った1日でもあった。ちなみに彼女は昼に我が家で日本食を楽しんだ後、夜にはまた国際色豊かな集まりに出かけるようで、私の学生時代とは違ったアクティブさながらに、自らの老いを痛感することにもなった。
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